滝「総長がここまでやって
きたから認められてるねん
それにな。羅針の総長って
看板が認められてる訳違う
野田 蓮を認めてるんや。
全員勘違いすんなよ。
俺達は守られてるだけや」
白木「誰が今ここで総長の
座を引き継げるんや?」
全員静まりかえった。
滝と白木の方が俺よりも
他の連中と付き合いが長い
彼らからすると滝と白木の
話の方が説得力があった。
今日初めて実感した。
俺の知らない所でかくれて
引っ張っててくれた事を。
全員を納得させてくれた。
滝と白木のおかげだった。
それから全員と話あって
自分の考えの族の在り方を
述べて話をしていった。
それはインカの前の段階。
勝利の会の考え方だった。
全てを真似できるレベル
ではないので簡単な所だけ
真似することを提案した。
誰でもできる事から始めた
それはただの挨拶だ。
挨拶をしっかり心がけた。
族に挨拶なんて似合わない
みんな最初は渋々だった。
しかし段々と慣れてきた。
慣れてきた頃に次のこと。
それも慣れるとまた次の事
ずっとそれを繰り返した。
そうするうちに自信がつく
仲間の調子や状態もわかる
チームワークが強くなる。
それを全員実感していった
次第に新しい事に対して
貪欲になってきていた。
自分が成長していくことが
嬉しくて楽しくなっていた
もう羅針は俺だけのチーム
じゃない。他の連中もいて
全員で羅針になっていた。
そして須磨の中でも特別な
暴走族に変わっていった。
四神や他の族はただの族。
羅針は闇にまぎれる族。
集会についても目立たない
警察に捕まらないように
行動をしていた族だった。
個を求め集を求めていた。
それだけのことだったから
そしてその間に学校では
体育祭と文化祭があった。
運動部が燃えていたのは
もちろんロバート達も
しっかり燃えていた。
瀬戸とロバートが同じ組で
強すぎて圧勝して終わった
文化祭については監視だ。
生徒会はインカを使って
怪しい連中がいないかを
配置させて巡回させてた。
特に何もなく無事に終わる
そしていつもの日常に戻る
第21部-インカ結成- 完