まずは滝と白木と話した。
滝も白木も変えることには
反対をしていなかった。
ただ内部反感が心配だった
羅針はチーム力が弱かった
暴走族で威張りたいだけ。
そんな連中ばかりだった。
突然の変化が始まると
受け入れ体勢が整わない。
内部の反感が強まるだけ。
滝達はそれを心配していた
チームがリスクを背負えば
俺もリスクを背負うべき。
初めてそう考えれていた。
蓮「全員で一度話しあおう
それでももしこのまま変化
する気が無いのなら俺は即
総長を他の者に渡すから」
滝「そこまでせんでもや」
蓮「チームだけに責任を
押し付ける事はできへん。
俺も羅針が好きで滝も白木
も羅針が好きやねんからよ
俺だけのチームやないし」
滝と白木は俺に驚いていた
成長した俺に驚いていた。
チームの為に信念を出す。
責任も一緒に背負った。
そして・・・集会の日。
全員集めて話をした。
そういえばこうやって全員
と向き合って話すのは
初めての事だった。
今まで自分が背を向けてた
のが申し訳なく思ってた。
自分の考えを全て出した。
もっと強くあるべきだ。
楽しいだけが族じゃない。
須磨の他の族達に対しても
負けない力が必要だから。
四神以上の族でありたい。
その全てを全員に伝えた。
そして意見を聞いていた。
羅針は十分に強いと思う。
今のままであるべきだ。
須磨の他の族達は羅針に
一目を置いている。
他の族と比べる必要は無い
そんな答えが返ってきた。
それがとても悲しかった。
蓮「そうか・・わかった。
じゃあ・・・俺は・・・」
白木「ちょっと待てって」
白木が突然止めた。
滝「お前達は総長の後ろに
隠れて威張ってへんか?」
蓮「滝・・・白木・・・
もういいよ。決めたから」
滝「言い訳ないやろうが。
羅針はお前でもってるねん
誰も後を引き継がれんわ」
白木「総長は引退を覚悟
して今言ってるねんや。
もっと先に進みたいから
こんな事言ってるねんや」
滝「引退したら他の族から
狙われる事になるやろな」
滝と白木は全員に言った。
俺は黙って聞いてただけだ