蓮「赤井さんは赤井さんで
色々大変やったんですね」
赤井「そうやなぁ・・・
今となってはたいしたこと
でもあらへんけどなぁ。
書いてたやろ?行動が全て
経験した数で決まるって」
今の赤井さんは余裕がある
それだけたくさんの修羅場
をくぐってきたのだろう。
この話を聞いて分かった。
赤井さんもロバートと同じ
で仲間に命令をしていない
仲間に頼みこんでいた。
立場が上でも同格の目線。
偉そうにしていなかった。
赤井「そう言えばなぁ。
野田は知ってるんかなぁ?
インカの黒いコートが何で
全員同じなんか知ってる?
ロバートも幹部達も下の者
も同じコートの理由」
蓮「そういえば・・・。
族やったら普通総長は
特注の特攻服ですよね。」
言われて気づいた・・・
確かに全員同じコートだ。
その理由を考えていた。
赤井「みんなと同じモノを
背負いたいって理由やで」
聞いて瞬間に鳥肌が立った
そんなことを頂点が言う。
化け物達から尊敬される
理由がここでわかった。
もう憧れではない・・・
その先の崇拝される領域。
神の領域に踏み込んでいた
誰にも真似ができない領域
だから神王と呼ばれていた
赤井「俺もそうしようと
真似しようとしたんやけど
ロバートにダメ言われた」
蓮「なんでなんですか?」
俺も真似をしようと思った
赤井「暴走族の総長って
やっぱり憧れなんやろ?
だったら憧れるようにな。
かっこよくしとかなって」
蓮「よくわかってますね。
僕も総長の特攻服に憧れた
しいつかああなりたいって
思ったもんなぁ~」
赤井「まぁ。そうやなぁ」
ロバートは不良の存在意義
をしっかり分かっていた。
十人十色。自由を奪わない
ロバートの深さが伝わった
それからもロバートの事に
ついて話をしあっていた。
話は尽きずに夕方になった
そして赤井さんと別れた。
見えなくなるまで頭を下げ
しっかりと見送った。
そして色々と考えていた。
羅針を強くさせるためにも
やっぱり改革が必要だった
そしてできるって事を赤井
さんの話を聞いて思った。
羅針を変える。それが今の
俺の目標になった。