インカの頂点のロバート
から確かに受け取った。
直接手渡しされていた。
それがとても嬉しかった。
後ろを振り向くとクラスの
男子と女子が近くにいた。
驚いた表情で僕を見てた。
蓮「なっ・・なんなの?」
女子「知り合いなん?」
男子「あの生徒会長と?」
蓮「うん・・・まぁね。
一緒にご飯を食べた仲」
女子「ちょっと待ってよ。
紹介してほしいねんけど」
男子「俺も話したいねんや
今度紹介してくれやぁ」
男子と女子が押してくる。
生徒会長は憧れられてた。
蓮「ちょっとちょっと・・
そんなん無理やってぇ」
俺はずっと押されていた。
先生が来て騒ぎが収まった
蓮「学校でも人気あるんか
なんやねんな・・・それ」
ロバートの存在力に驚いた
どこでも認められていた。
学校で読むのは危険だった
学校が終わってバイトも
終わり家に帰ってゆっくり
して寝る前に読んでいた。
蓮「さってと・・・
これがアムリタ教典かぁ」
アムリタ教典を開くと・・
そこには8つの徳とあった
仁・義・礼・智
忠・信・孝・悌
仁は相手への気持ち。
義は人の正しい行動。
礼は人格を形成する。
智は全ての結果を作る。
忠は相手に尽くす思い。
信は自分を信じる力。
孝は親を大切にする事。
悌は避けない兄弟関係。
その8つの徳に17から
18ぐらいの項目があり
ひとつずつ独立していた
時間も遅かったので
仁だけひとまず読んだ。
すぐに読んでわかった。
これはただの本じゃない。
一流の人間形成の在り方だ
蓮「なんやねん・・これ」
俺はのめり込んで読んだ。
何度も同じ所を読んでいた
蓮「これは・・・あかんわ
誰にも読ませられへんわ」
インカの秘密を知った。
瀬戸にしても村田にしても
宮根さんや沢田さんでも
根本は同じ所が共通してた
赤井にしてもそうだった。
今まではそれがなんなのか
はわからなかったが分かる
全てこの中に隠されていた
ロバートがみんなに向けた
愛が本にあるのが伝わった
そのアムリタ教典をここに
記しておくことにする。
アムリタ教典