橋本「まぁ今聞いた通りや
だいたいその通りやから」
瀬戸「なんやねん。野田。
ショック受けてるんかい」
そりゃショックを受ける。
同じ高校生なのに全然違う
何もしていないのに負けた
気分に陥ってしまっていた
龍太「蓮。こいつらとはな
比べんでええぞ。化物や」
龍太がフォローしてくれた
橋本「そういえば野田君は
ファビオの弟やってんなぁ
今日聞いて驚いたけどな」
龍太「出来の悪い弟で・・
なかなか恥ずかしいけど」
橋本「学校の後輩やからな
まぁ守るようにはするよ」
龍太「お願いしますね。」
龍太は俺のことを頼んでた
橋本「そうそう野田君にも
柔道手伝ってくれたお礼を
何かせなあかんな。野田君
何か望むことはあるか?」
蓮「えっ?望む事です?」
橋本「うん。望む事言って
今回の野田君への報酬や」
瀬戸「ずっとアムリタ教典
を欲しがってましたよ」
橋本「アムリタ教典をか?
本当なの?野田君?」
全員が困った顔をしていた
インカ以外に渡されたのは
神戸連合の赤井だけだから
でも・・・俺は答えた。
蓮「はい・・・欲しいです
インカの流れを汲みたい」
橋本「ふーん。わかった。
じゃあ条件がひとつある」
蓮「どんな条件ですか?」
橋本「野田君以外の人間に
見せない事を誓えるかな?
野田君がアムリタ教典を
読んで感じて誰かに伝える
ことは構わない。
でも見せるのは禁止や。
それだけ今誓えるかな?」
ロバートは真剣に聞いてた
言葉の質が重かった。
蓮「はい・・・誓います」
橋本「わかった。じゃあ
明日学校に持っていくよ。
誰にも見せないってのは
インカ全員が守ってるから
野田君も守ってくれよな」
蓮「あっ・・・はい」
誰も見せない理由ってのは
ロバートと約束してたから
誰かに見せたとしても別に
わからないだろう・・けど
守らなければいけない感じ
は何か伝わってきていた。
それがドクターロバート
頂点の男の言葉だったから