内戦が起こる事もなかった
橋本が上手くまとめていた
新たな人が増えることも
なくずっと１０８人だった
その分予備軍は増えていた
武の方は剛法の打・蹴と
柔法の投・極を教え終わり
全員強くなりすぎていた。
その強さから看板を揚げた
冠位明陵帝と名乗った。
それから何ヶ月かが過ぎて
受験の時期になってきた。
全員私学をすべり止めで
受けて全員合格する。
そして公立の高校受験で
何人かは落ちてしまった。
高校はバラバラになった。
しかし高校に入ってから
全員行動範囲が広がって
みんな会う時間が増えた。
もう高校に入ってからは
インカの名前が広がった
行動範囲が広すぎたから
色々な所から色々と依頼
が入って止まらなかった
ここから今までの努力が
報われて拡大していく。
洋服店の経営に並行輸入
ＢＡＲの経営に酒屋経営
直営と卸を両方していた
直営と卸をすることで
安価な値段で上質を提供
することができたから。
インカの基本は太極図。
全て太極で考えていた。
そして地域清掃もして
近隣や町内会とも付き合う
そうして認められていた。
ここまで大きくして帝国に
できたのは橋本だったから
頂点を橋本にしてよかった
全員心からそう思っていた
それが去年までの出来事。
そして今年になって瀬戸達
も高校に上がってきた。
瀬戸達は対応適応能力が
以上に高いから少しだけ
言えばいわかってくれる。
かわいくないけど優秀や。
村田と離れ離れやったけど
今ではもう関係ないからな
周りのみんなよりも楽しい
高校生活送ってると思う。
以上が俺達インカの歴史。
創設して今で３年目や。
沢田さんと宮根さんは
全て話しをしてくれた。
その話を聞いた俺は言葉を
失ってしまっていた。
蓮「・・・考えられへん」
そして嫉妬してしまった。
こんな仲間に囲まれている
連中を羨ましく思っていた
誰も入る隙が無い・・・
同じ楽しみと苦しみを経験
してきた見えない絆・・・
言葉にしないで繋がる関係
全てが深く強いものだった
常識外の強さがわかった。
