橋本「個の力と集の力や。
一人の時の力と集団の時の
力の2種類があるねんや。
どれだけ強くても周りに
仲間がいなければ弱い。
周りに人が集まっても
一人じゃ何もできないなら
それもやはり弱いって事。
なら個と集の2つが必要。
この2つの力を持った者の
集まりを作りたいんや」
柴田「なるほどな。
勝利の会に集の力を足して
より強くするってことか。
このメンバーやったら集の
力も一緒に手に入るから」
勝利の会は個の力だった。
個の力を中心に教えていた
その個に対して集をつける
自分だけが強いのではなく
回りも一緒に強くする。
そして人を魅了していく。
まとめるとそういうこと。
橋本「だけどこれはな。
強制にはしたくないねん。
自分の意思で決めてほしい
今から全員に聞くから挙手
をしてほしいねんやんか。
みんなそれぞれ思いがある
と思うから自分の気持ちを
大切にして考えてほしい。
10分後に聞くから決めて。
それまで少し休憩してよ。
参加しなくても別にいい」
全員一息をつきだした。
全員突然の話で戸惑った。
ある者は相談しある者は
ずっと席に座ったままだ。
みんな緊張をしていた。
そして時間がやってきた
橋本「じゃあ全員に聞く
これからここにいる奴ら
全員と一緒に時代を作る
奴は手を挙げてくれ」
勝利の会の連中は全員
すぐに手を挙げていた。
そして・・他の者も・・
その中の一人が質問した
??「あの・・・ちょっと
いいですか?聞きたい事
があるんですけど」
安部「相馬か・・・」
安部のグループの相馬が
橋本に質問をした。
橋本「いいよ。なに?」
相馬「あの・・・なんで
初めて会った俺達の事を
そんな買ってるんですか?
裏切るかもしれないのに。
ここにいる俺もその他の
やつも裏切るかもしれない
そのリスクがわからない人
と思えないんですけど?」
瀬戸「まぁ・・一理あるな
信じろで信じられる関係と
さすがに違うしな」
全員が疑問に思ったこと。
それが信頼関係だった。
何も無い状態からの信頼。
それほど危険な事は無い。
その答えが聞きたかった。