第508話 本音と理由

2014年8月4日月曜日

第20部-兵庫連合-

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橋本は手をはねのける。

橋本「美樹が先や・・・
連れて帰ってくれや・・」

瀬戸「てめぇーーー」

瀬戸が橋本に殴りかかる。
橋本は瀬戸の手を弾いて
心中線を強く押した。

瀬戸が後ろに後ずさった

橋本「美樹が先や・・・」

橋本は泣きながら言った。
瀬戸は一言だけ聞いた。

瀬戸「これだけ答えてくれ
美樹を殴ったのは会長か?
それだけ答えてくれや」

橋本「あぁ。俺が殴った。
本気で・・グーで・・・
何回も何回も殴った・・」

瀬戸「ウソやろ・・・
・・・それだけは・・・
否定してほしかった・・」

瀬戸はショックで泣いた。
橋本が女を殴ったことに。

そして何も言わずに瀬戸は
美樹をおぶさって去った。

橋本「京子・・おるやろ。
おったら出てこいや」

京子が影から出てきた。

京子「・・・ゴメン。
なんでわかったん?」

橋本「明が来たからな・・
呼んだとしたら京子以外に
は考えられへんかったわ」

橋本は手洗い場に移動した
そして手を水で洗い流した

橋本「・・・ゴメンな。
美樹を殴るしかなかった」

京子はそっと抱きしめた。

京子「こっちこそゴメン。
辛い思いさせてしまって」

橋本「美樹の本音は誰にも
言わないようにしてくれ。
美樹のためにもな・・・」

京子「でもそれやったら
勘違いされるやんか」

橋本「それぐらいいいよ。
俺は美樹を本気で殴った。
その美樹の味わった苦痛に
比べたら何も辛くないよ」

京子「辛いやんかぁ・・・
じゃあなんでずっと殴った
手を洗ってるんよぉ~。
いややぁ~。そんなんわ」

京子は橋本の行動がわかる
強がってたのがわかった。

殴りたくて殴った訳じゃあ
ないことがすぐにわかった

それでも橋本は笑って言う

橋本「大丈夫や。泣くな」

美樹は怪我がひどいので
入院することになった。

橋本が全力で女を殴れば
こうなる事はわかってた。

体を鍛えていない女が
破壊的なパンチを受ける
なんて考えられない。

瀬戸は橋本を許せなかった
殺意が伴う怒りを抱いた。

宮根と沢田も事情を聞いた
でも橋本は何も答えない。

宮根と沢田も瀬戸についた
そして橋本は孤立した。

橋本が一人水面下で動き
一人で手を下した。

その結果がこうなった。

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