美樹は考えて答えた。
美樹「私は後悔しない。
どんな事があっても」
橋本を見てそう言った。
そこに強い決意を感じた。
京子「美樹・・・なんで」
そこまで決意する理由が
わからなかった。
暴走族にそれだけの魅力が
あるとは思えなかった。
橋本「そうか・・・」
美樹「うん・・・ゴメン」
橋本「でもな・・・ゴメン
美樹に決定権はないねん」
美樹「えっ・・・?」
橋本「お前は今日ここで
暴走族を辞めるねんや。」
美樹「辞めないよ」
橋本「辞めさせる。
シンナーはもうさせへん」
美樹「シンナーは・・・
嫌な事全部忘れられる。
一緒にやってみようよ」
橋本「嫌な事は時間が解決
してくれる。時間が経てば
忘れさせてくれるもんや」
美樹「今忘れたいのっ!!
現実見るの辛すぎるもん」
美樹は感情を吐き出した。
涙が溢れ出してきていた。
橋本「何があったんや?」
美樹「あたしは・・・」
美樹は全てを話しした。
橋本「でもっ・・・。」
暴走族に入った理由・・・
嫌な事を忘れたい理由・・
後悔をしないって理由・・
美樹「違う・・・」
京子「うそっ・・・?」
その話を聞いた橋本と
隠れて聞いていた京子は
予期せぬ発言に驚いた。
美樹が全てを語った後・・
長い沈黙が起こっていた。
橋本「もしかしたら俺は
間違ってるかも知れへんな
でもお前が落ちていくのを
俺は黙って見れへんねん。
想いは全て潰してしまう」
橋本にとっても辛かった。
もう最悪の形をとらないと
行けないのが辛かった。
自然と涙が溢れてきていた
橋本「構えろ。美樹・・・
俺と・・・タイマンや」
美樹「うちを殴るの?」
橋本「あぁ・・・暴走族を
辞めたくなるように今から
美樹に恐怖を与える。
そして兵庫連合を潰す。
お前の居場所を失くす」
橋本は本気だった。
美樹の真実を聞いてから
族を潰す事を決心した。