橋本「それは卓の分やわ
明~。卓の分渡しといて。
金は受け取らんでいい」
瀬戸「いいんですか?」
橋本「あいつはただ働き
してくれてるからな。」
沢田は無報酬でよく手伝い
に来てくれる事が多かった
しっかり成果を残してた。
もう受け取る資格があった
お金は受け取れなかった。
そしてこれがインカの象徴
黒いコートの最初だった
全員コートを着てみた。
それは軽くて動きやすい。
宮根「へぇ。軽いやんけ」
沢田「ほんまや。軽いな」
瀬戸「なんで軽いの?」
橋本「知らん。ただ軽くて
動きやすいんを作ってくれ
ってしか言ってないねん」
宮根「アバウトやなぁ」
瀬戸「まぁでもこれで少し
仲間意識強くなるやんか」
沢田「そうやな。勝利の会
の看板を背負う感じやな」
橋本「あ~みんなに喜んで
もらえてよかったわぁ。
作ってもらった甲斐ある」
宮根「勘違いするなよぉ。
由紀ちゃん達に悪いから
着てるんやからなぁ」
橋本「はい。すんません。
ありがとうございます」
沢田「はははっ。おいおい
喧嘩すんなよなー」
瀬戸「イジメや。イジメ」
宮根「誰かが言わないと
あかんことやんけよぉ」
瀬戸「言っても無駄やで」
宮根「わかってるけどな」
橋本の性格をわかってた。
それから黒いコートを着る
のが習慣になってきた。
そして村田にもこのコート
はしっかりと渡された。
黒いコート=勝利の会って
いう感じになってきてた。
そしてある日・・・
瀬戸が友達と歩いていた。
瀬戸「あれ?美樹かな?」
そこには高校生ぐらいの
話をしている不良グループ
が集まっていた。
そこには美樹もいた。
美樹「あー。瀬戸君やんか
何をしてんの~?」
瀬戸「何もしてへんけど。
お前こそ何してんねんや」
美樹「遊んでるねんやわ。
先輩と一緒にな~」
先輩「羽田ぁ。誰やこいつ
お前の彼氏かなんかか?」
美樹「違いますよぉ~。
ただの同級生ですよ」
先輩「なんや。そうかい。
安心したわ。おう消えろ」
瀬戸「は~い。消えます」
瀬戸は相手にしなかった。