橋本「お前たちは軽い。
そして責任が無い。
なのに信用を求めてくる。
もし自分がその行動されて
逆に信じられるんか?
信じてくれで信じられる?
そんな関係でもないのに」
2人は黙っていた。
返す言葉が無かったから。
橋本「それに俺の仲間に
なりたいんやったら不良は
辞めなあかんねんぞ。」
柴田「それはなんで?」
橋本「敵が増えるだけや。
それに信用がないからや」
安部「信用が無い?」
橋本「大人を相手にして
全力で戦ってるからな。
ガキが吠えてるだけやない
自分達の力でお金ってのを
しっかり稼いでいるねん」
柴田「まさか。屋台も?」
橋本「善意で借してくれた
だから本当に感謝してる。
それを結果で表しただけ」
柴田「深すぎる」
橋本「循環させるねん。
好循環をずーっとな。
そうすると味方が集まる。
敵なんてできへんねん」
柴田と阿部はピンときた。
そして柴田は土下座した。
恥をしのんで土下座した。
柴田「頼む。俺を舎弟に
してくれ。頼むから」
橋本「頭を上げろや。
みっともないからよぉ」
柴田は頭を上げた。
橋本「舎弟なんてとらへん
舎弟なんていらんねんや。
仲間以外は必要ないねん」
柴田「じゃあどうしたら」
橋本「今夏休みやもんなぁ
じゃあ宿題全部終わらせろ
終わらせたらまたこいや。
そんで学校が始まったらな
先生の言う事を聞いて
挨拶と掃除もちゃんとして
周りに迷惑かけないように
学校で過ごすこと。
それが最低ラインの条件や
そうそう。ウソはわかるよ
ウソついたら信用失うし。
チャンスは一回だけやで」
柴田「わかった約束する」
安部「柴田ぁ・・・」
橋本「じゃあ頑張れや。
別に期待してないけどな」
柴田「ありがとう・・・」
柴田はずっと頭を下げてた
橋本は探しに来ていた連中
の所に向かっていった。
柴田「よっし。頑張ろう」
安部「マジかいやぁ」
柴田「楽しそうやからな」
たった一度だけ橋本から
チャンスをもらった。
そのチャンスを手にするか
しないかは自分次第だった