橋本「そうか。須磨かぁ」
瀬戸以外全員集まってた。
村田の事情を聞いていた。
沢田「しょうがないわな。
家庭の事情もあるしな」
宮根「俺達はまだ子供や。
義務教育やしなぁ」
橋本「明には言ったんか」
村田「昨日言いました」
橋本「なんて言ってた?」
村田「元気でなって・・」
沢田「強がってるねんな。
あいつはあいつなりに」
宮根「俺達の入れるような
弱い友情やないからな」
橋本「出発は明日やっけ?
時間は何時からや?」
村田「朝10時からです。」
橋本「明日見送りいくよ。
いや。行かせてくれや」
宮根「俺もいくわ」
沢田「俺もいこうっと」
村田「ありがとうみんな」
橋本「家の片付けとかが
あるやろ?もう帰れや」
村田「はい。失礼します」
村田は家に帰っていった。
沢田「昨日言ったんかぁ。
なんでもっと前にあいつは
言わへんかったんやろう」
宮根「言えへんかったんや
俺達に言うのとは違うしな
あの2人は深い絆やねん」
橋本「そうやな・・・。
まだ小学生やねんからな。
これから中学生になるのに
離ればなれになるのはな。
やっぱりお互い辛いんや」
沢田「なんか切ないな。」
宮根「どうにかできんか?
このままやとあかんやろ」
橋本「どうにかするよ。
このままやあかんからな。
明の家に行くぞ。」
沢田「そうやな・・・」
宮根「辛すぎるもんな」
橋本「いくぞ。卓と明の
2人のためにもな・・」
瀬戸の家に向かった。
インターホンをならした。
瀬戸「はい・・・」
橋本「あっきら~。おーい
俺やぁ。出て来いや~」
瀬戸「ゴメン・・・ダメや
今日はなんか無理やわ」
橋本「わかってる。でもな
大事な話があるねんやわ」
瀬戸「ゴメン・・・あかん
今日はなんかあかんねん」
瀬戸の声が泣いていた。
それがなにか痛々しかった
心のダメージが大きかった
その気持ちが辛かった。
沢田「うっ・・・」
宮根「ぐすっ・・・」
2人はもらい泣きしてた。
瀬戸の気持ちが伝わった。