近くの公園で一息つく。
橋本「あー。愛ちゃん
どうしよっかなー」
宮根「あれほんまなん?」
橋本「ウソついてどうする
口説きに5日かかったわ」
沢田「あの女の子には?」
橋本「もちろん内緒や」
瀬戸「ばれたら終わりです
もんねー。由紀さん怖い」
村田「京子さんも怖いよ」
橋本「まぁなー。怖いわ。
沢田と宮根さぁ。愛ちゃん
が俺に近寄ってきたら
近寄らせないようにして」
沢田「あぁ。わかったわ」
宮根「なんとかするわ」
橋本「頼むわ。あー疲れた
これから夏休みやけどさぁ
2人はなんか予定ある?」
沢田「なんもないけど。」
宮根「かなり暇してるわ」
橋本「部活入ってない?」
沢田「入る訳ないやんけ」
宮根「やってられへんわ。
橋本は入ってるんか?」
橋本「あぁ。入ってるよ。
成功哲学部っての作った。
俺と由紀と京子の3人。
ほぼ活動してないけど」
宮根「なんやねん。それ」
沢田「楽しそうやけどな」
橋本「まぁなー。俺やぁ。
寝言言っていいかな?」
宮根「あぁ。言えや。」
橋本「俺達でさぁ。なんか
チームを作らへんか?」
沢田「暴走族みたいな?」
橋本「いや。違うねん。
なんつーか。今回のような
事とかってさぁ。俺達若者
が無害な人に迷惑かけて
起こしてたわけやんか」
沢田「俺達は違うけどな」
橋本「大人から見たら俺達
も同じようなもんやんか」
宮根「そういう目線やな」
橋本「そういうのを潰す
必要悪を作らへんか?」
沢田「必要悪?」
橋本「うん。必要な悪や。
正義じゃないと思うねん。
例えば近所迷惑とかさぁ。
わざとするバカがおるやん
あーいうのって大人の世界
じゃ対応できへんやんか。
それを依頼制にしてさぁ。
大人の代わりに問題を
片付けていきたいねんや。
ガキの世界はガキの世界で
カタをつけたいねんや。
押さえつけて縛るから
正義やないと思う。悪や。
でもその悪で不良縛るから
必要な悪になるねんや」
宮根「なるほどねぇ~」
沢田「面白そうかもな」
暴走族を作るって事よりも
楽しそうな話だった。