第94話 一瞬の結末

2014年7月11日金曜日

第4部-宿泊訓練-

t f B! P L
瀬戸以外は剣道の中段構え
をとりだした。

瀬戸は体を半身にし武器を
持っている腕を突き出し
足は軽く曲げ、使わない
腕を後ろの腰に当てた。

蓮「なんや?あの構え」

剣道部が打ち込めない。
その光景をしっかり見た。

そして、剣道部が下がる。
瀬戸が追い詰める。

その異様な光景に生徒は
静かになり黙って見てた。

不意に剣道部が動いた。
瀬戸は懐に潜り込み胴に
新聞紙で払った。

「胴 一本。それまで」

先生の声が響いた。

「うおぉぉぉ。すげえ」
男子からは拍手が起こる。

「瀬戸君。かっこいい」
女子も拍手をしている。

剣道部で無い者が剣道部
に勝つなんて誰も想像
なんてしていなかった
ことやろう。

そして。第2回戦が始まる
瀬戸は同じ構えをとり、
剣道部は中段の構えだ。

剣道部は瀬戸が動くのを
待っていた。

動かない剣道部に対して
瀬戸が動き間合いに入った

剣道部は瀬戸に合わせて
武器を打ち下ろした。

瀬戸は相手の手首に武器を
当てほんの少しだけ。
ほんの少し軌道をずらした

そして、頭を叩いた。

「面 一本。それまで」

そして決勝戦。

剣道部は攻撃をして
瀬戸は防戦一方だった。

何度も場外に出る。
剣道部は何か焦っていた

瀬戸と対峙した者には
分かるが、あいつには
物凄い圧力がある。

恐怖を感じるような圧力
は本当に怖い事がある。

そして結末はあっという
まに一瞬でついた。

瀬戸が動いた。そして、
手に武器をあてた。

その時、空手部・柔道部
の連中だけが反応した。

「小手 一本。それまで」

剣道部は瀬戸の攻撃に
一歩も動けてなかった。

みんなは気づかなかった
だろうが攻撃に対して
予備動作がなかった。

それを無拍子という。

予備動作が無いので
剣道部は反応できなかった
のだろう。それは大人でも
できないのやから。

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