第87話 感謝の気持ち

2014年7月10日木曜日

第4部-宿泊訓練-

t f B! P L
総長に就任したが特に
何か変わる事はなかった。

族の事は幹部に任せて
俺は決定だけをしていた。

形だけの総長だった。

学校にもしっかり行って
つまらない日々を過ごした

そんなつまらない学校に
通っていたのは瀬戸の存在だった

俺は族の総長になった事を
瀬戸に言いたかった。

しかし瀬戸の周りには必ず
誰かが一緒にいる状態だ。

呼び出すことなんてできる
間やないから呼べない。

タイミングが無かった。

一人で屋上でタバコを
吸っていたとき・・・
瀬戸がやってきた。

瀬戸「よう。野田。
俺になんかようか?」

蓮「瀬戸?なんでや?」

瀬戸「お前が俺の周りを
ちょくちょくしてんのが
目についたからな。」

瀬戸が俺の隣に座った。

蓮「俺なぁ。族の総長に
なってもたんや。」

瀬戸「ふーん。おめでと」

瀬戸は軽い。興味がなさそうだ。

蓮「羅針って族やけどな」

瀬戸「あー。聞いたこと
あるかな。詳しい事は
わかんないけどな。」

蓮「ずっと聞きたい事が
あんねんけどええか?」

瀬戸「なんや?」

蓮「お前は族では
ないねんな?」

瀬戸「あぁ。違う」

蓮「じゃあもしかして
お前はインカか?」

瀬戸「・・・さあな。」

俺は確信した。瀬戸は
インカってことや。
インカを知らないなら
そんな反応はしないはず

蓮「そうか。村田は
どうなんや?あいつは
インカか?」

瀬戸「・・・さあな。
あいつに聞けや。」

蓮「俺な。前になインカに
助けられた事があるねん。
鹿角って人やった。」

瀬戸「・・鹿角さんが?」

蓮「風靡って族に一方的に
シバかれててな。その時に
助けてくれたんや。

お前にあの時のお礼を
言っておきたくてな。」

瀬戸「俺じゃなくて鹿角
さんに言えよ。」

蓮「その人は俺を助けに
きたって言ってた。

俺にはインカの知り合いは
いない。いるとしたら・・
瀬戸ぐらいしかおらん。」

俺は瀬戸を追い詰めた。

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