第84話 看板の重さ

2014年7月10日木曜日

第3部-六代目羅針-

t f B! P L
普通に歩いていると
突然後ろから蹴られた。

「誰や。蹴り入れたんわ」
振り返ると瀬戸だった。

瀬戸「おはよう。」

蓮「・・・おはよう」

瀬戸と一緒に歩く。
俺の顔の腫れの事は聞いてこない。

蓮「朝は他のやつと
一緒やないんか?」

瀬戸「あぁ。途中までは
原付で来てるからな。」

蓮「原付買ったんか?」

瀬戸「借りてんねん。
単車の免許取るまでな。」

蓮「はぁ?もう免許取りに
行ってるんか?」

瀬戸「まぁな。免許が
無いと乗れへんからな。」

気を遣ってくれてると思ったが
ただ全く興味がなかっただけだった。

そうして俺と瀬戸は話を
して途中で別れた。

俺が教室へ入ると騒いで
いた皆が静まり返った。

俺は自分の席に座り
一人で黙っていた。

休み時間も授業中も
一人で過ごしていた。

蓮「つまんねぇ」

たまに見かける瀬戸は
友達が増えていた。

その人数が多くて俺は
少し羨ましかった。

瀬戸はなんか違った。
あいつの周りにいると
なんか心地よい。

それは総長と一緒に
いる時の感覚だった。

授業も終わり俺は
とこにも寄ることなく
家に帰った。

俺にはやることがあった。
それはこの7日後にある
総長の引退式やった。

そこで俺は七代目の羅針
総長になる。

同じようなつまらない
毎日を過ごしながら俺は
ずっと考えていた。

俺に総長出来るだろうか?
俺なんかでいいのか?
俺にまとめられるのか?

緊張と不安で俺は頭が狂い
もう眠れなくなっていた。

そして・・・
あの日から7日経った。

そして午後9時。
臨時集会が行われた。

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