阿部さんは座り込み
俺は横に倒れたまま・・・
そのまま時間が過ぎていた
阿部「稲田。大丈夫か?」
稲田「・・大丈夫っす。」
体から痺れが消えてきた。
阿部「強かったなぁ。」
稲田「強すぎましたよ。
でもなんで俺達をリンチ
しなかったんでしょう?」
阿部「それはインカが本物
やからやろうな・・・」
インカは2人でいた俺達に
対して敬意を示してくれた
人数で圧力をかけていれば
インカはあの10人で羅針
を潰していたやろう。
元々インカには俺達と対立
する理由なんてないから。
そうなってしまった場合、
タイマンなんてできない。
そこまで阿部さんは
考えていたことだった。
阿部「これでわかったわ。
インカは筋が通ってない事
を許さない頭いい軍団や」
??「半分せいかーい!」
「誰やっ?」
俺と阿部さんはすぐに
後ろを振り向いた。
そいつは黒のコートを
羽織っていた。
阿部「インカか?」
??「うん。インカ代表
ドクター・ロバートです」
稲田「インカ代表?やと」
ロバート「インカの頭と
思ってもらえればいいよ」
阿部・稲田「!?」
俺達は言葉を失った。
そいつからは圧力も
感じられず見た目も細く
強いとは思えない奴だった
ロバート「なーんだ。
もう終わったみたいだね。
何度も何度もうるさいから
俺一人で完全に終わらせ
ようと思ったんだけどね」
阿部「まだ終わってへん」
そう言って阿部さんは立つ
ロバート「そうやんなぁ。
まだ終わってへんよなぁ。
後は頭を潰して終わりや」
稲田「どういうことや?」
阿部「稲田。誰でもいい。
すぐに仲間に電話をとれ」
その頃・・・インカが帰る
途中の道で人が集まってる
鹿角「なんだ?なんだ?」
そこにはたむろってたと思われる
暴走族の連中が血だらけで倒れており
警察と救急車が集まってきていた。
鹿角「怖いね♪暴走族。
つーか誰がこれやったの?」
魔神「さぁな。死神はここおるし
他にできるとしたら・・・」
死神「まさか。いちいち動かんやろ
誰でもいいんじゃね?興味ないくせに」
鹿角「そやなー。族に興味ないしな」
その族こそが羅針だった。