第71話 同情

2014年7月10日木曜日

第3部-六代目羅針-

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魔人「残るは後一人か。」

死神「つまんねーなぁ。
こんなんで喧嘩売るなよ」

鹿角「みんな同じやろ。
族なんて籠の中の鳥や」

魔人「おっ。うまいこと
いうやんけ。さすが鹿角」

ロバート「もう終わるか。
これ以上はいじめになるわ
はいはい。撤収の準備や」

「ういーっす。」

インカはその場から
立ち去ろうとしている。

和田「待て。まだや。」

ロバート「もう終わりや。
暇つぶしにもならへんわ」

和田「ひまつぶしやと。」

和田は不意を付き
ロバートに殴りかかる

「がっ!はっっ」

ロバート「別に殴られても
よかったんやけど・・・」

死神「わざと殴られようと
すんなよな。」

鹿角「あかんねん。相手に
情けをかけるのは・・・」

和田は膝をついていた。
鹿角と死神が蹴っている。

ロバート「お前は納得
いってないみたいやな」

和田「いや・・・もう
完全に俺達の負けや。
煮るなり焼くなり・・
スキにしろや・・・」

和田は不意打ちさえも
できないインカ相手に
勝てない事を認めた。

ロバート「そうやな。
そうさせてもらうわ」

そう言ったロバートは
何もせず去ろうとした

和田「何もせんのか?」

ロバート「降伏している
相手を殴るといじめに
なるからな。帰るわ。

そうそう羅針と知り合い
やったら言っておいてくれ

何度も相手するほど暇じゃない。
もう来ないから安心してくれ。

嬉しそうにいちいちこっちに
関わってくんなよ。ってな」

鹿角「だいたいロバートを
来させて他の族に相手させる
って失礼な態度な奴らやで。
その羅針っていうのも」

死神「そんなん多いやんけ。
一緒やのに俺は違うとかな(笑)」

ガッカリしながら去っていった。
死神が最後に話をする。

死神「まぁ分かってると
思うけどロバートに感謝
しておけよ。

和田「・・なんでや?」

死神「お前ほんまバカか?
いちいち総長まで潰してたら
お前ら族は終わりやろが。

そんぐらいわかれよ。頭悪ぃな。
それでも人の上に立つ側
の人間か?前の総長は
どんなんやったんや?

他の族の総長はもっと
頭がよかったぞ。」

そう言い残して去った。

その言葉が和田から全て
を奪った痛い言葉やった

それがあの時の全てや。

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