幹部「どういうことやって
そういうことや。それが
族にとってどれだけ屈辱か
阿部やったら解るやろ。」
阿部「そうか・・・
そういうことか。」
闇市や零を潰したような
奴らが四神を無視して、
羅針に会いに道を聞く。
四神も羅針もインカを
狙って探していた。
しかし・・・
四神は存在すら知られず
羅針だけを知っている。
羅針の名前だけ知っている
それが四神にとっては
屈辱の何者でもなかった。
逆の立場になった時・・・
族の総長という立場なら
同じ感情になってたやろう
阿部「違う。それは違う」
幹部「何が違うんや?」
阿部「インカが羅針を
知っていたのには訳がある
ウチの稲田が黒いコートの
男達を見つけて俺が行く
まで足止めしてくれてた。
しかしインカが昼はダメやから
夜にそっちに行って
やるって話やったんや。
俺達の事やって知っている
訳ではないはずやねん。」
和田「それでもな・・・。
インカが動いたんやろが」
和田は興奮している。
それは羅針に対する嫉妬
への興奮だった。
阿部「確かに動いてるな。
でもインカとやってみて
どうやったんや?」
幹部「あれは・・・
化け物の集団や。
普通の奴らかと思ったら
仮面の下に悪魔がいた。」
阿部「どういうことや。」
和田「・・・」
幹部「・・・まずあの時、
俺達幹部と総長はコンビニ
でたむろってた。
特に目的もなくたむろって
騒いでいただけやった。
特におもろい事もなく、
何か刺激が欲しかった。
そこへ単車でやってくる
黒いコートの集団の
奴らがきたんや。
??「すいませーん。原公園
ってどこかな?」
幹部「あ?なんやお前ら」
黒いコート軍団の数が多い
俺たちは少し構えた。