総長を追っている途中で
総長の単車だけを発見した
稲田「なんで単車だけが
ここに置いてるんや?」
その先を見ると道路全体に
単車が倒されている。
単車で進入できないように
単車でバリケードをしてた
だから、単車を置いて
先へ進んだのだろう。
俺達も単車から降りて
先へ進んだ。
先へ進んでいくと・・・
四神とインカが争って
いる場所に着いた。
そこには総長もいた。
しかし・・・目の前は
炎に包まれていた。
単車が倒され全て
燃えている。その先で
争っているような声
だけが聞こえてくる。
こんな戦争をするなんて。
それだけ相手は大きいのか?
これが四神がのやり方とは。
俺は四神に恐怖を覚えた。
稲田「阿部さん。」
阿部「・・・」
総長は無言でずっと
炎の先を見ている
俺達は仲間外れにされて
いるような不思議な感覚に
陥っていた。
総長は自分の相手を勝手に
横取りされたみたいで
ショックやったやろう。
炎の向こうでかすかに
聞こえる声に耳を向ける
インカ「よーし、じゃあ
引き上げるぞ。金にならん
約束はするもんちゃうな」
稲田「引き上げる??
なんやそれは・・・」
その声を聞いた瞬間・・・
阿部さんは炎の中に
飛び込んだ。
「総長。」
そこにいた全員が驚いた。
それだけ阿部さんの中で
インカの存在は大きい。
「どーすんねん。こんな
炎の中追いかけられん」
全員が動揺する。
俺は黙って阿部さんの後
を追って炎に飛び込む。
「稲田ぁ。やめとけ」
髪が少し燃え、服も少し
焦げた。怖かった・・・
稲田「大丈夫・・・やな。
よし・・追いかけるか。」
すぐに阿部さんを追う。