「遅い。」
9時になっても
インカは全く来ない。
10分過ぎても・・・
20分過ぎても・・・
インカはこなかった。
「おい。来ると思うか?」
「来ないんやないか?」
そんなヒソヒソ話が
聞こえてきだした。
雰囲気が悪くなる。
阿部「黙れっ!!」
阿部さんが叫ぶ。
阿部「稲田が約束したって
言うたんや。黙ってろ。」
雰囲気が一気に戻った。
ピピピッピピピッ。
森の携帯が鳴り出した。
森「すいませんちょっと」
森「はい・・・おう・・
え?なんやと?マジか?」
その反応が何かあったと
思うのは必然やった。
森「総長・・・ちょっと」
森が総長にコソコソ話す。
阿部「なんやと。クソッ。
それはマジなんか?」
総長は自分の単車に乗り
急いでどこかへ向かった。
羅針「何があったんや?」
全員が森に話を聞きだす。
森「実は・・・
今インカと四神が2号線で
喧嘩してるらしいねん。」
稲田「なんでや?なんで
インカと四神やねん。」
森「それが・・・」
インカは原公園の道に
迷っていた所を聞きながら
来ていた時に、聞いた相手
が四神の奴だった。
四神もインカを探していた
のでそのまま四神がインカ
に喧嘩を売ったらしい。
四神は一方的にやられて
いるから羅針もできれば
手を貸して欲しいって話や
稲田「なんや。それ。
四神は関係ないやろが。」
森「四神もインカには
興味があったんやろう。
インカを潰せば闇市も
零も潰した族を認めるん
やろうからな。」
稲田「そういうことか。」
森「聞いた話ではインカは
圧倒的に強いらしいぞ。」
稲田「やばいな。早く総長
を追いかけようや。」
俺達羅針は総長を追った。