第436話 小悪党

2014年7月31日木曜日

第17部-勝利の会-

t f B! P L
橋本「じゃあたむろってる
やつらに違いがあるってか
ふむ。そうか。なるほど」

もう少し走っていった。
しかしそれらしい相手は
見つからなかった。

橋本「今日は出てないか。
じゃあ解散するかぁ」

女「キャー。」

女の悲鳴が聞こえた。

宮根「えっ・・・?」

沢田「反応が早すぎる」

瀬戸と村田と橋本は何も
言わずにすぐに声の方向
へ走っていった。

その反応は違っていた。
異常に動きが早かった。

上体だけをひねって体に
勢いをつけて走った。

タメが無くスムーズに
体が流れていた。

その時やっとわかった。
太極拳の動きだって事に。

スタートダッシュで
遅れをとってしまってた

遅れて到着するとそこには
サラリーマンが倒れていた

橋本「救急車を呼べ」

瀬戸「ここで何があった?
状況はわかるか?」

女「わからない。帰る途中
で人が倒れていたから。」

村田「ふーん。そうか・・
けっこう計画性があるか」

橋本「いや。計画性無いな
小悪党程度のやり方やわ」

沢田「小悪党なんか?
そこまでやってるのに?」

橋本「あぁ。そいつらは
財布までとってるからな」

宮根「それがなんでや?」

橋本「わかんねーか?
被害者が被害を訴えるのは
逃げ道を塞いだ時やねん。

金だけをとっていたなら
被害届は出さへんもんや。
人間の心理としてな。」

宮根「人間心理?」

橋本「身分証明書まで
とっているし多分定期まで
盗んでいるから実際の所の
被害は大きすぎるわ。

それに少年犯罪は警察も
動く事件が多いしな。

まぁ。だいたいわかった。
じゃあ帰ろうかぁ」

宮根「警察に任せるんか」

橋本「まさか。必要悪や」

橋本は笑ってそう言った。

沢田「必要・・・悪?」

瀬戸「この問題早めには
片付きそうやなぁ」

村田「ほんとほんと。」

瀬戸と村田は楽観的だった

そして6日後の夜もう一度
俺達は呼び出された。

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