橋本「あ~。じゃあ全員で
公園にでもいこっかぁ。
沢田と宮根は悪いけど公園
で太極拳を見せてくれや。
明と卓はトランプ用意して
公園で勝負しようか。
由紀と京子はビリヤードか
それはちょっと待ってや」
全員近くの公園へ移動した
橋本「じゃあ見せてや。
この1ヶ月の24式太極拳」
沢田「おう。いくぞ。」
宮根「よし。やるぞ。」
沢田と宮根は演舞した。
所々で腕が震えている。
バランスもぐらついてる
瀬戸「まだまだやなぁ」
村田「動きが固すぎる」
橋本「黙って見てろや。
まだ1ヶ月だけやねん」
ひとまず全てやりきった
全員が拍手をした。
最後まで演舞をした事に
たいして拍手をしてた。
橋本「どうや?なんか
体に変化でもあったか?」
沢田「あぁ。なんか体が
やたらと軽くなったわ」
宮根「体がキレてるわ」
橋本「じゃあ太極拳が
武術の基礎っていうのは
理解ができてきたか?」
宮根「あぁ。わかるわ」
瀬戸「わかってへんわ。
ちょっと見ておけや」
瀬戸が前に出て演舞した
その動きはなめらかで
体重移動が綺麗だった。
動きも止まらなければ
リズムも変えていた。
同じ太極拳でも違った。
瀬戸「ふぅ。今日の分は
これで終わりっと」
宮根「めっちゃ綺麗や」
沢田「すげぇ。違うわ」
全員が拍手をした。
村田「あれぐらいはな。
俺にもできるけどな。」
橋本「はいはい。それは
言わなくても解ってる。
よしトランプやろうか。
由紀と京子はその2人と
少し話し合っててくれ」
由紀「いやや。」
京子「見ておくわ」
橋本「話してみろって。
だいぶ変わってるからさ。
もう怪我させへんやろし」
宮根「あっ・・。ゴメン。
あの時は・・・本当に」
宮根は頭を下げて謝った。
由紀に謝っていなかった。
それがずっと残っていた。
女の子に手を挙げても何も
悪びなかったのがやっぱり
許せていなかった。