橋本「じゃあやろうか。
将棋で教えてやるわ」
宮根と橋本は将棋をする
パチッパチッパチッ・・
橋本はまず守りを固める
宮根は歩を進めていく。
パチッパチッパチッ・・
橋本「はい。これで終了」
宮根「あっ・・無理や」
橋本「これで飛車はもう
逃げられへんよな。」
宮根はやられていた。
その一手は王手をかけた
王を逃がすと飛車を失う
ようにした一手だった。
橋本「お前は今流れを
何も読めていないねん。
それだと相手の攻撃や
行動を読みきれない」
パチッパチッパチッ・・
宮根「あっ・・またや」
角をとられるか金を
とられるかの状態だった
橋本「大事な駒のどっち
を失うか決断せなあかん」
宮根「なるほどなぁ・・」
パチッパチッパチッ・・
橋本「はい。王手」
宮根「あっ・・負けた」
まぁ当然の結果やった。
橋本「頭が必要っていう
意味がわかってきたか?」
宮根「ボヤーっとだけな。
なんとなく掴みかけてる」
橋本「武術ってのは理や。
理ができていないと力は
完全に発揮できへんねん。
理を合わせるためにな。
頭の良さが必要やねん」
宮根「うーん。わかるねん
うまく言えないけど解る」
沢田「えっ?わからんわ」
沢田はわからなかった。
橋本「オセロは解るか?」
沢田「あぁ。わかる。」
オセロを始める事になった
沢田が白。橋本が黒。
パチッパチッパチッ・・
最初はあまり動かない。
ほとんど白で埋め尽くす。
橋本「動きの流れには必ず
転原する場所がある。全て
がひっくり返せる所や。
勝負所って言ったほうが
わかりやすいかな」
沢田「あれ?なんや?」
だんだん黒にひっくり返る
沢田「角とりたいねんな」
橋本「とらせるかいや。
とりたいなら仕掛けろや」
角は全て橋本がとった。
そして大差で橋本が勝った
橋本「相手にやりたいよう
にさせないのも頭が必要や
つまり各状況によって戦略
は常に変わってくるねん。
戦略なき戦いはただの
ギャンブルでしかないぞ」