連「そうだったんですか」
宮根「だから俺とこいつは
決着がついてへんねんや」
沢田「そうやな。あの時の
まんまで止まってるな。」
宮根「あん時由紀ちゃんに
ぶつかってなかったら俺達
は決着ついてたやろけどな
その代わり今は無いかな」
沢田「つまらんまんまの
人生やったと俺は思うわ」
2人は思いふけっていた。
連「でもその時って2人
だけなんですよね?それが
どうやってこんなに大人数
になったんですか?」
沢田「それを話そうと
思ったら“勝利の会”に
ついて話せなあかんねん。
インカになる前の母体や」
連「勝利の会・・・?」
それからの話をしてくれた
宮根「つーか。俺とこいつ
両方とやってみてどっちが
上やったんかな?」
沢田「俺も気になるかな」
橋本「うーん・・・。」
橋本は考え出していた。
それは2人の疑問だった。
橋本「実力は沢田が上。
でも勝負すると勝つのは
宮根の方が勝率高いかな」
宮根「それはどっちや?」
橋本「宮根は気絶するまで
負けを認めなかったしなー
沢田は強いけど諦めたしな
どっちが上か決まらへん」
戦い方で勝ちが変わる。
そういうことだった。
そしてもうひとつの疑問。
宮根「そういえばよぉ。
なんで橋本はそんな
アホみたいに強いんや?」
沢田「そうやな。空手か
なんかしてるんか?」
橋本「あー。まぁなあ。
明陵帝って流派の合気道
俺の体捌きの基礎は
太極拳やけどな。」
宮根「太極拳?太極拳って
あのゆっくり動くやつ?」
橋本「まぁそうやな。
それから色々足してるよ。
瀬戸も村田もやってるよ」
沢田「何を足してるん?」
橋本「空手・柔道・少林寺
その他の基本技かな。
明陵帝はオリジナルやし」
沢田「だからあんな強い。
あいつらも強かったわ」
橋本「あの2人はもう相手
がおらへんからな。」
宮根「その明陵帝は俺でも
まだ強くなれるんかな?」
橋本「強さってのは力だけ
やなくて頭も必要やぞ。
力だけやったら強くない。
弱くもないねんけどな。」
沢田「頭かぁ・・・」
橋本「そうやなぁ・・・
お前達将棋はできるか?」
沢田「あぁ。できるけど」
橋本「将棋で教えてやる」
橋本は鞄からマグネットの
将棋とオセロをとりだした