第421話 主従関係

2014年7月31日木曜日

第16部-3人の出会い-

t f B! P L
宮根「それは意味ある?」

橋本「ただ俺が普段から
やってることやねんけど」

宮根「よし。わかったわ」

橋本「次に沢田呼んでや」

宮根は戻っていった。
そして沢田を呼んだ。

橋本「お前の話は何や?」

沢田「宮根はなんて?」

橋本「それは言えへんわ。
他人の事を言えるかいや」

沢田「そうか。そうやな。
まぁ・・俺の話はな・・」

橋本「おう。なんや?」

沢田「ツレになりたいねん
お前についていきたい」

橋本「はっ?お前もか?」

沢田「お前も・・・?」

橋本「いや悪い。続けて。
それはなんでなんや?」

沢田「初めて負けたからや
初めて負けを認めたんや。
自分の中でな・・・」

橋本「ほう。」

沢田「今まで負けってのは
汚いやり方でしか負けた事
がなかったんや。俺はな」

橋本「ふーん。」

沢田「初めてやったんや。
タイマンで何もできなくて
負けてしまったんは・・」

橋本「タイマンで初めて
負けたから友達になりたい
つまりそういう事か?」

沢田「違う。違うねん。
それだけやったら思わん」

橋本「おっ。続けて」

沢田「力で・・俺は今まで
力で周りを抑えてきてた。

何かあったら力で抑えて
誰も文句を言わせないよう
にさせてきてたんや。

それしかできんかった。」

橋本「恐怖政治か。
恐怖で人を縛るやり方や」

沢田「そうやったと思う。
それでかな。俺は負けては
いけない。負けると友達が
離れると思ってたんやわ」

橋本「まぁ。そうなるな。
その予見は合ってるわ」

沢田「でもそれは違った。
それは友達でなかったわ。
昨日と今日を見て思った。
俺は自由を奪ってたって」

橋本「主従関係やもんな」

沢田「違うかってん・・・
俺の望んでた周りの関係は
お前の周りの関係やねん。
それに憧れてしまった。」

橋本「なるほどなぁ。
そういう訳やったんやな」

橋本は想いを理解した。

沢田「せやから・・・俺と
友達になってくれへん?」

橋本「いや・・・断るわ。
お前は山丸のボスやろ?」

橋本は申し入れを断った。

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