第410話 同類の怖さ

2014年7月30日水曜日

第16部-3人の出会い-

t f B! P L
蓮「ロバートが来たの?
瀬戸と村田も一緒にか?」

橋本「なつかしい話やな」

瀬戸「覚えてるわあん時」

村田「お前やられてたな」

瀬戸「ちょっと待てや。
お前もやられてたやろ」

またいつものパターンだ。

宮根「じゃあ先に俺の方
から話をしていこか・・」

橋本が俺の邪魔をしてた。

宮根「邪魔や。どけやコラ
殺すぞ。お前・・・」

橋本「やかましいわ。
お前昨日コンビニの前で
女に怪我させたやろ。」

宮根「あぁ。あったな」

橋本「不良は不良の枠で
遊んでればええねん。
普通の人間の邪魔をする
なら勘弁できへんわ。」

橋本は構えた。
右足を後ろへ下げ
左半身の体勢になった。

左手は握らずに前へ出し
右腕は脇を締めて軽く
拳を握っていた。

喧嘩を売っていた。

宮根「なんや。お前。
俺に喧嘩売ってるんか」

俺は近づいていった。
ちょっとびびらせれば
逃げると思ったから。

しかし・・・甘かった。

橋本は一瞬で間合いを
つめて左手を丸めて
俺の右耳を圧迫した。

パンっ・・・。

右半身の感覚が狂った。

と同時に右手で正拳突き
をみぞおちに殴ってきた

バシィン。

橋本「なんや?雑誌か」

俺は腹にタウンページを
入れていた。助かった。

宮根「あー。危なかったわ
お前。何中や?名前は?」

橋本「代西中学 1年や。
名前は橋本 和也。」

宮根「橋本か。覚えとく。
タウンページがなかったら
今のでやられてたしな。」

橋本の動揺を誘った。

橋本「それがどうした?
来ないなら仕掛けるぞ」

宮根「俺は強いぞ。おい。
勝つ為に何でもするぞ。
汚いやりかたで行くぞ」

橋本「好きにしろや。
勝つ為に何でもするのは
卑怯でもなんでもない」

宮根「なっ・・・こいつ」

俺が動揺してしまった。
同じような考えを持ってる
奴と初めて会ったから。

そしてすぐに感じた。
同類の怖さを初めて知った

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