総長が俺に質問してくる。
総長「蓮。どうしたい?」
蓮「侘びは入れたくない」
森「お前達が原因やろ。」
総長「まぁまぁ。
蓮、それは何でや?」
蓮「・・・言えないです」
総長「・・・ふむ。」
森「おい淳也。こいつ
どうする気や?」
総長は軽く笑った。
総長「よし。じゃあ。
俺も詫び入れにいくわ。」
幹部「待て。何で総長まで
一緒に行くねん」
総長「俺が行かなきゃ
殺されるからや。」
蓮「一人で行きます。」
幹部「おう。行って来い」
総長「ダメだって。
俺と柴と蓮の3人だ。」
幹部「二人で行かせろや
神戸連合に睨まれたら
羅針は終わりや。」
総長「お前達。なんか
勘違いしてへんか?
羅針は族やぞ。」
その一言に幹部の雰囲気が
一瞬で変わった。
総長「先代が俺達に言うた
言葉を忘れてんのか?」
幹部「・・・」
総長「今の俺達を見たら、
先代はどう思うやろな。」
総長「蓮は先代総長を
知っていたっけ?」
蓮「いえ、去年に一度見た
事があるぐらいです。」
総長「そうか。うちはOBが
来ないからなぁ。
まぁ。無理も無いか」
総長は幹部に話を続ける。
総長「幹部達は先代に何を
教えてもらった?そして、
何を見せてもらった?
お前らがへまをした時に、
一緒に責任とってくれた
んは先代総長やろ?
だから、四神や零に負け
ても羅針にいんだろ?」
幹部「今回は相手が悪い」
総長「相手が悪い?
関係ないね。向こうも族
こっちも族。同じや。」
俺は先代総長を知らない
だけど、今の総長を見て
先代に負けているとは
思えなかった。
総長「じゃ。行ってくる。
柴、蓮すぐに用意して。」
蓮「あっ。はい。」
俺はすぐに出る用意した。
そして午後11時。
俺達3人は広域暴走族の
神戸連合の族「風靡」
(ふうび)の元へ向かった