第40話 緊急集会

2014年7月8日火曜日

第2部-高校入学-

t f B! P L
その日の集会は
緊張していた。

総長と幹部だけの
集会だった。

「野田。そこ座れ。」

チームナンバー2の
森さんが静かに話す。

「大体の事は柴から聞いた
お前達・・・とんでもない
ことをしてくれたな。」

森さんの顔が暗い。

「お前達が手を出したのは
神戸連合の族のチームや」

『えっ!?神戸連合?』

「あぁ・・・
さっき連絡があってな。」

兵庫県には最大勢力の
暴走族があった。

明石市、神戸市、尼崎市の
3つの連合を合わせて
兵庫連合という族だった。

しかしその兵庫連合の総長
が、あるタイマンで負けて
引退をしてからは、
兵庫連合という族は消え、
明石と神戸と尼崎の連合
だけが独立して残った。

そして神戸連合というのは
神戸市の暴走族の有名な族
が集まって結託した総称。

神戸の不良達の憧れだ。

神戸連合に手を出したら
仲間が黙っていない。
必ず仕返しに来る。

俺はその時に悟った。
瀬戸は神戸連合だったのか

あの強さに、あの貫禄。
確かに納得できる。

森さんが話を続ける。
「それでな。向こうは
条件を出してきている。

野田と柴を黙って差し出せ
差し出さなかったら潰す」

それは、完全に俺と柴さん
に黙ってリンチされてこい
そうすれば羅針は続く。
という意味だった。

しかし、俺は納得できない
単車を燃やされて、
携帯電話も燃やされて
財布まで燃やされた。

そしてさらにリンチなど
受け入れられる訳がない。

やるなら戦って負けたい。
俺は族を抜けて一人で
神戸連合へケジメをつけに
いく覚悟をした。

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