第39話 現実

2014年7月8日火曜日

第2部-高校入学-

t f B! P L
単車も財布も携帯も
全て燃やされた。

俺達はただ立ち尽くす
しかなかった。

柴さんは所々記憶が
飛んでいる。

そんな柴さんに今起こった
全てをゆっくり話した。

単車を燃やされた事。
圧倒的に負けた事。

そして、この全てが、
瀬戸を蹴った仕返しに
過ぎないこと。

「えっ?意味がわからん」

柴さんはこの現実が
受け入れられていない。

そりゃそうだろう・・・

不良でもない奴にあれだけ
一方的にやられて、単車
まで燃やるような一般人は
今まで出会った事が
無いからだ。

現実を受け入れられない
柴さんに泣きながら何度も
同じ事を説明した。

「そうなんか?ほんま?」

そう言われた時に、
俺は静かにうなづいた。

そして、柴さんが全てを
受け入れた。

「うぉぉぉおぉぉ。」
柴さんが泣き崩れる。

俺にはその気持ちが
よく分かる。

心を折られるというのは
本当に辛いものだ。

俺はそれを2回味わった。
村田に2回負けた時に。

そして、その悔しさを
バネに俺は強くなってきた

「柴さん。帰りましょう」
柴さんはずっと泣いている

泣いている柴さんに手を
貸して駅に向かった。

それは駅に向かえば
タクシーが並んでるから

タクシーを発見して止める
タクシーで地元に帰る。

40分後地元に到着。
先に柴さんを送り、
家について金をとり、
タクシー代を払った。

そして、その夜・・・
緊急集会が開かれた。

それは今日の出来事に
ついてのことだ。

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