ロバートが伊藤をひきつけ
がっちり体を引き寄せた。
伊藤「なっ・・・」
右手を伊藤の脇の下に入れ
左手は背中の道着を掴んだ
足を左にさばき体重を移動
しながら右腕を回転させて
タイミングだけで投げる。
真田「なんや。あれはぁ」
海道「いや。わからんわ」
全員がその投げ技に驚く。
瀬戸「呼び戻しや。
相撲の高等投げ技や。」
蓮「相撲の投げ技か?」
瀬戸「原理はすみ落とし
と一緒の原理やねん」
予測ができないはずだ。
しかし伊藤はすごかった。
倒れる前に小内でロバート
のバランスを少し崩した。
投げきる事ができなかった
両者もつれただけだった。
伊藤「よし。もらったぁ」
伊藤がロバートに詰める。
蓮「ああぁっ。やばいわ」
伊藤が組みにかかった。
右手を伸ばして奥襟を取り
にいこうと伸ばした。
だけどロバートが上だった
ロバートは両腕を突き出し
一瞬だけ構えをとってた。
宮根「前羽の構えか。」
瀬戸「まさか。ここで空手
を持ってくるんかいやぁ」
ロバートは左手で伊藤の
右腕を下に掴み払い右手で
肘を内側から上げた。
伊藤の右腕がくの字になる
そしてそのまま背負った。
伊藤「なんやねん。これ」
その投げ技もはじめて見た
伊藤の体が宙に舞った。
真田「なんや。あの投げ」
瀬戸「アマレス技やぁ。
逆一本背負いかいやぁ」
観客はもう大興奮していた
伊藤「く・・そっ・・・」
伊藤はロバートの道着を
左手でなんとか掴もうと
していた。
ロバートは片膝をついた。
逆一本の背負い落としだ。
瀬戸「完璧やぁ!!」
伊藤は道着を掴めない。
ドダアァァァアン・・・
そこにいる全員が固唾を
飲んで審判を見ていた。
審判「いっ・・・一本。
それまでええぇぇっ!!」
橋本「ふー面白かったわ」
時間差で歓声が起きる。
ウオオオオォォ!!すげえ
観客は拍手をしていた。
それはすごすぎたから。
同じような試合を見る事
ができないと思ったから