会場は驚いていた。
海道が負けた。一本負け。
技ありをとられて一本負け
誰も予想をしていなかった
それも圧倒的な差で。
その時の観客はすげえもの
を見た記憶があるだろう。
橋本「ふー。後一人かぁ。
最後は期待していいかな」
ロバートは中央へ戻った。
海道は失神していた。
海道は受身をとれなかった
まさか巴投げを大内刈りで
カウンターされるなどどは
思ってもいなかっただろう
真田「なんやった?
今何が起こったんや?」
伊藤「あんなもん・・・
誰も勝てへんぞ・・・」
沢田「そういうことか」
里見「どうゆうことや?」
沢田「さすがロバートや。
勢いをつけたんは大内刈り
に入る間合いを作る為や。
それともうひとつあった。
海道はあれだけ足を曲げ
られてたらもし大内刈りが
失敗しても崩れるだけや」
里見「そこまで考えるか?
あの一瞬だけでさぁ」
沢田「そこまで考えるねん
攻防一体ができるからな」
徳報の先生が海道に近づく
海道は失神したままだ。
礼をせずに外へ運ばれた。
そして・・・伊藤がきた。
伊藤「海道・・・」
伊藤が立った。
中央でロバートが待つ。
ついにきた・・・
この時がやってきた。
伊藤を引きずり出した。
柔道部が声援を送る。
真田「伊藤さーん。
そいつを倒して下さい」
会場の熱気が熱い。
観客は興奮していて体温
が上がっていたから。
伊藤が中に入りロバート
と対峙した。
ロバートは見ている。
伊藤は目を閉じている。
橋本「集中してるんか」
審判「礼っ。はじめぇ」
伊藤「おおぉぉ・・・」
お互いが組んだ。
組んだ瞬間に小内刈り。
橋本「わっ・・・と」
ロバートが崩れる。
伊藤が懐に潜り込み
背負い投げで投げた。
伊藤「せやああぁぁ」
ロバートの体が舞った
完全に投げられていた
中田「伊藤が強いか」
蓮「あー。負けるう。
引き手をきれえ」
瀬戸「引き手はきれん
でも負けへんって」