審判「礼っ。はじめぇ」
ロバートは構えていた。
しかし中堅は組みにこない
瀬戸「警戒してるなぁ。」
寝技を警戒しているようだ
次鋒戦の印象が強かった。
ロバートが近寄っていった
ロバートは変に組んだ。
右手で相手の手首を掴み
左手は相手のわきの下から
通して胸の襟を掴んでいた
相手の半分しか掴まない。
伊藤「いかん。逃げろ」
伊藤が叫んだ。
ロバートは体を横にして
そのまま中堅の前で倒れ
ながら回転した。
回転すると相手も回る。
ふわっと相手を投げた。
審判「一本。それまでぇ」
歓声が起きなかった。
一瞬何が起こったのかが
全員わからなかった。
瀬戸「小手返しかいや。
あれは予測できんやろな」
蓮「小手返し?」
瀬戸「んー。そうやなぁ。
腕絡みの応用と思って」
蓮「あーあんな感じか」
柔道には色々な技がある。
めちゃくちゃ奥が深かった
橋本「ふー。二人目ぇ。
さぁ。それじゃ遊ぼうか」
観客はこれを待っていた。
この大会で始めて出てきた
伊藤「海道。真剣にやれ」
海道「おう。わかってる。
あいつの技はもうだいたい
わかったわ。」
徳報の副将が出てきた。
海道が中に入って来た。
71kg軽中量級インターハイ
優勝経験をもつ柔道2段
海道をひっぱりだした。
里見「海道か。あいつは
めっちゃ強いねんなぁ。」
沢田「そんな強いんか?」
里見「気迫と技術が特にな
他を圧倒してんねんや。」
沢田「まぁ見ておこうか」
海道とロバートが礼をする
海道はロバートを睨んでた
ロバートは上から見下した
瀬戸「ははっインターハイ
優勝者をからかうんかい」
ロバートの態度の方が海道
よりも大きかった。
海道「こいつ。殺す・・」
審判「礼っ。はじめぇ」
海道「おおぉぉ・・・!!」
海道が一瞬で組みに入った
組んだ瞬間いきなり投げた
海道「せやあぁぁぁ」
橋本「あれ・・ヤバイな」
すぐに体落しを仕掛けた。
ロバートの体が宙に舞った