不良っぽい格好をした子に
俺は話しかけてみた。
蓮「雰囲気変わったやん。
どーしたん?その格好」
その子は藤堂君。確か
目立ちたがり屋だった。
??「あー。俺ちょっと族に
入ってるからな。」
何か自慢っぽく聞いて欲し
そうに話しをしている。
だから聞いてあげた。
蓮「へぇ。暴走族に?」
藤堂「まぁ夏休みに入って
何人かで集まって作った
ばっかの族やけどな。」
蓮「何人ぐらいおんの?」
藤堂「まだ少ないで。
7人しかおらんしな。」
藤堂は嬉しそうに大声で
自慢して話をしている。
それは女子にも聞こえる
ように言っていた。
それを聞いた女子達が
興味津々と話しに入る。
そして色々聞いた。
族の名前は「修羅」
地元の先輩達とつるんで
結成したという暴走族。
そいつの地元は兵庫区。
庫兵工業も兵庫区だ。
学校の近くって事です
その先輩は地元でも有名で
悪い事はいっぱいしている
って話らしい。
誰もその先輩に逆らわない
ってことだった。
藤堂「集会に来たい?単車
の後ろに乗るか?」
女子「えー?いいん?」
藤堂は嬉しがって話をする
女子達も群がっていた。
羽田さんは興味無しだった
俺も興味は沸かなかった。
学校が終わって帰る時に
校門の前でヤンキー達が
たむろっていた。
蓮「なんや?こいつら」
そこには藤堂もいた。
族の先輩?達が集まってた
ただ威張ってる感じだった
藤堂「おう野田バイバイ」
俺は無視して過ぎていた。
そうやって嬉しがってる
のと同じにされたくない。
藤堂「無視すんなやオイ。
八木さんあいつをシバイて
下さいよ。生意気なんで」
八木「弱そうやんけ。俺
弱いものイジメはしない」
そいつらは笑い出した。
アホくさかった。
校門へ出て帰っていると
他校の制服を着ている2人
組の男が学校へ向かって
だるそうに歩いていた。
その制服は私立の高校で
英育高校だった。
かなり危険な匂いがした。
まさか藤堂の仲間か?
藤堂の仲間とは思えない
ほどの存在感があった。