俺はひとまず離れていた
羅針に戻り神戸連合の件
は黙っていた。
それからの夏休みは有也
と会う頻度が多くなって
気がついた頃には仲良く
なってしまっていた。
赤井から赤雷の集会に
呼ばれたり他の連中から
も集会に呼ばれてた。
赤井を見ていたからかな
神戸連合の総長同士の
仲の良さが羨ましかった
俺と有也はお互い族の頭
同士だけど神戸連合に
触れていた俺達には感覚
が違くなっていた。
毎日族に関わっていた。
そして夏休みは終わった。
9月1日になって学校へ
俺はかなり変わっていた。
変わったっていっても外見
では無く内面が変わった。
強さを誇示しないといった
新生神戸連合の考えに賛同
して見せつけるのが強さ
ではないことを知ったから
自分に自信が持てていた。
学校に着いて教室に入った
教室は何かにぎやかだった
久しぶりの学校でみんな
興奮しているみたいだった
羽田「おっはよー野田君」
羽田さんがいつも通り全力
で俺の肩をバシッと叩く。
蓮「いったーい。もう。」
羽田「あれ?痛かった?」
蓮「痛いよ。おはよう。」
羽田「あれ?野田君なんか
雰囲気変わったねー。」
蓮「えっ?そうかな?」
羽田「うん。変わった。
威嚇してた感じが消えた」
蓮「俺威嚇してたの?」
羽田「うん。してたよ。
俺は強いんだーって感じ」
羽田さんは何かに気づく。
気づかれたのは初めてだ。
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が響きだす。
そろそろ全校集会の時間だ
俺達は体育館へ移動した。
校長先生達の話の後。
生徒会長が上がった。
インカの頂点だ。
喧嘩の強さは認めよう。
だけどどう見ても頂点には
見えない。前に見た沢田と
宮根の方が強そうだから。
瀬戸や村田よりも弱そうだ
結構下じゃないのかな?
そう思ってしまった。
他の先生達の話も終わり
教室へ戻っていった。
担任がクラスに入って全員
が席に座ってから色々と
気づくことがあった。
髪を染めているやつ、
高校デビューではないが、
夏休みあけデビューで不良
っぽい格好をしているやつ
みんな何かが変わっていた