有也「顔見知りぐらいか」
蓮「残念ながらな・・・」
俺にどうにかはできない。
それほどの力はないから。
有也「神戸連合を潰すのに
手を貸してくれへんか?」
蓮「そうやなぁ。羅針の
連中にも相談してみるわ」
有也「夏休みになったら
すぐに仕掛けるつもりや。
それまでは準備期間や。
連絡はまたくれや。」
蓮「あぁ。わかった。」
有也「話はそれだけや。
いい返事が聞けるんを
待っておくわ。」
有也は俺の分も支払い
を済ませて帰った。
その日の夜・・・
滝と白木だけを呼んで
その事を話した。
滝「なんかすげぇなぁ」
白木「夏休みかぁ。
後1ヶ月ちょっとやん」
蓮「どうするべきやろ」
白木「やめといた方が
いいような気がするけど」
滝「そうやなー。俺も
そう思うねんけどな。」
蓮「やっぱりそうか。」
族としては喧嘩を売るべき
では無いと思うというのが
答えだった。
勝てる見込みが無いから。
それに俺達には関係が無い
ということだったから。
蓮「じゃあ四神に断るわ」
白木「そうしておこうや」
蓮「じゃあさ・・夏休みに
入ったら俺一時的に羅針を
抜けてもいいかな?」
滝「やっぱりそうなるか」
俺は個人的に四神に力を
貸してやりたかった。
それは斉藤有也が勝ちたい
気持ちを表していたから。
それに放っておいたら須磨
にまで来るかも知れない。
そうなったら対応できない
早めに片付けておかないと
後々後悔すると思ってた。
蓮「羅針は夏休みまでは
滝と白木に任せるわ。
俺は四神と一緒に戦う」
白木「面白いな。」
滝「今まで歴代の総長でも
一時的に離れる総長なんて
おらんと思うけどな。」
蓮「すまんな。」
滝「いいよ。行ってこい」
白木「こっちは任せろ」
蓮「じゃあ1ヶ月ちょっと
の間羅針を任せるわ。」
翌日に俺は四神の集会所を
一人で訪れていた。
斉藤有也に羅針は参加を
拒否すると言う事を伝えに
来た。そして俺一人でなら
四神の一人として手伝う事
は可能ということを。