蓮「初めてやな。一緒に
こうやって行くのはな」
龍太「そうやなぁ。お前
はいつも遅くまで寝てる
からなぁ。」
蓮「龍太が早すぎるねん」
龍太「だらけた生活は
心もだらけるからなぁ。」
蓮「ふーん。そうなんか。
じゃあ俺も改めようかな」
龍太「好きにせえや。」
蓮「頑張ってはみる。」
久しぶりに龍太と普通の
会話をした気がする。
話をしながら歩いてると
駅に着いた。そこでは
一人の女が龍太を待って
いた。
龍太「悪い。遅れた。」
??「あれ?友達?」
龍太「弟やねんけどな」
??「そうなんや。」
蓮「誰?その人は?」
龍太「あー。彼女や。
いつも一緒に学校に
行ってるねん。
じゃあいこうか」
そして2人は手を繋いで
楽しそうにホームへ消えた
見た目は普通の女性。
それは龍太の彼女だった。
俺は・・・負けた気がした
彼女なんて俺はいないから
俺にはヤンキー崩れの頭の
悪い女しかよってこないし
軽い女しかよってこない。
そんなのは好きじゃない。
普通の女の子がいい。
そんな普通の子と付き合う
龍太が羨ましかった。
朝からショックを受けた
俺はハイテンションの姿は
無く反動でへこんでいた。
いつもより時間が早いので
寄り道をしながら学校へ
向かっていった。
道を変えて向かっていると
原付に乗った瀬戸がいた。
蓮「あれ?瀬戸やんけ。」
瀬戸は信号待ちをしてた。
こっちには気づいていない
蓮「あいつほんまに原付に
乗ってきててんなー。」
俺に気づかないまま原付で
学校に向かっていった。
寄り道をしながら学校に
向かっていくのもたまには
新鮮でいいと思った。
学校に着くといつも通りの
毎日が始まった。
周りに合わせて生活をする
皆表向きは仲良くしている
それが一般の世界。
俺も皆に合わせていた。
そしてその日の放課後・・
校門の前に暴走族が現れた