蓮「何も無いか・・・
自分ではわからんけど龍太
がそういうのならそうなん
やろな。出直してくるわ」
俺は龍太の部屋を出た。
龍太「錬・・・お前はもう
会ってるねん。ロバートと。
縁があればちゃんと出会える
はずや」
この時俺はまだなにも知らず
後にロバートを知ることになる
俺は自分の部屋に戻った。
蓮「何も無いかぁ・・・」
龍太に何も無いと言われて
ショックだった。
それはインカに否定された
気がしていたから。
稲田総長は何で俺を総長に
選んだんやろう?
俺まだ高校に入ったばっか
で何もわかってへんのに。
そう思ったら羅針の看板が
急に重く感じてきた。
怖くなってきた・・・。
力があってもまとめる力が
無ければ暴走してしまう。
暴走した時に俺に責任が
とれるんか?
今まで自覚が無かった。
今までは軽く背負ってきた
総長の看板と特攻服。
その重みがのしかかった。
逃げ出したかった。
だけど・・・逃げれない。
総長が俺に託してくれた。
裏切る訳にはいかなかった
それに気づけたのも龍太に
教えてもらったからだろう
上の人を守る為。
俺は総長なので上がいない
だから俺は稲田総長が
残した羅針への思いを
守る為に背負うと決めた。
そう心の中で決めた時・・
自分の中で何かが変わった
焦りが消えて余裕ができた
自分で自分に驚いた。
その余裕の中にはすがすが
しい気持ちが芽生えてた。
蓮「これかぁ。これが・・
インカの持つ強さの感覚
なんかなぁ。」
少し限界を超えた気がした
風靡にシバかれていた時に
もう全てがどうでもよく
なった時の感覚とはまた
違っていた。
そのまま一人で朝まで
ずっと考えをまとめていた
次の日・・・
無駄に徹夜をした俺は
ハイテンションになってた
蓮「おはよー。」
母「あら珍しい。おはよう
お兄ちゃん起こしてきて」
蓮「はーい。わかった。」
龍太の部屋を行きノック
して部屋に入る。
電気をつけて龍太を起こす
蓮「龍太ぁー。朝やで~」
龍太「う・・ん・・」
龍太は少し寝ぼけながら
無理矢理起きていた。
言葉を一言も話さない。
俺と龍太は下に降りて
朝ご飯を一緒に食べた。
そして途中まで一緒に
学校へ行った。
第7部-絶対的な存在- 完