第205話 円楼

2014年7月19日土曜日

第7部-絶対的な存在-

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龍太「蓮。インカとお前達
との違いを知りたいか?」

蓮「知りたいよ。」

龍太「何かが違うって
気づいたお前はもう他の
連中より上やぞ。
それでも満足せんのか?」

蓮「満足できへんわ。」

龍太「そうか。じゃあ蓮。
お前は誰かの為に強くなる
って思った事あるか?」

蓮「あ?自分の為やろ。
しいていうなら羅針の
メンバーを守る為かな」

龍太「そこが違う。」

蓮「どういうことや?」

龍太「インカの108星は
インカを守る為に強くなる
って思ってないねんや。
そして自分の為でもない」

蓮「はぁ?なんでやねん。
自分の為やないなんて
そんなん奇麗事やろーが」

龍太「それが違うねんや」

龍太は自信を持って
そう言っていた。

龍太「そうやな。少し
詳しく説明したろーか。
蓮は円楼って知ってる?」

蓮「円楼?知らんわ。」

龍太「中国にある公団
みたいなもんやけどな。
円の形をした建物で元々
金の無い人達が住む
ような所やねん。

だけどそこからは成功者
がたくさん出てるねん。

そこにはたったひとつの
ルールがあるねん。」

蓮「どんなルールや?」

龍太「それはな・・・
右隣の人だけにいい事する
それだけがルールやねん」

蓮「右隣にいい事する?」

龍太「そう。それが出来る
んなら円楼に住めるねん

例えば旅行に行ったら
お土産買うよな?それを
右隣の家の人にあげるねん
左隣の人には渡さない。」

蓮「それが・・・なに?」

龍太「インカはこの流れを
深く汲んでいるねん。」

蓮「どういう事やねんな」

龍太「インカは色々教えて
くれる上の人を守る為に
強くなりたいねん。つまり
他人の為に努力するから
努力に限界が無いねんや」

蓮「他人のためやと?」

龍太「そうや。皇帝と帝は
ロバートと一緒にいる時に
守れなかったら自分を悔み
そうやから努力をしてる。

そしてそれはリミットを
越える過程につながる。」

他人の為に頑張る・・・
そんな事は考えた事もない

ここで否定するのは簡単。
だけどあの強さは違う。

考え方が違うから強さも
違っていたのだろうか?

俺は色々考えすぎていた

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