伊田「これで終わりやな」
ロバート「先生の方はね。
後は空手部がなんでこんな
事をしたのかが気になるん
ですよね?先生も気になり
ませんか?生徒の発言。」
伊田「それはこれから白状
させようと思っている。」
ロバート「白状しますか?
先生の前ではいい子ぶって
るだけじゃないですか?」
伊田「それは無いやろ」
ロバート「そうですか?
だって先生は生徒達を信頼
していたじゃないですか」
伊田「それはそうやけど」
ロバート「しかし先生は
部員に恥をかかされた。
悪く言えば先生は騙された
いや裏切られていますね」
伊田「俺はそうは思わん」
ロバート「あっはっは。
現実を受け入れられんか?
大体こんな事が起きるのは
先生が部員に力で抑えつけ
てるのが多いねんけどな」
伊田は少し表情が変わった
ロバート「部活動の組み手
と言う名前で一方的に部員
を殴ったりしてないか?」
伊田「いや・・してない」
ロバート「上級生達は一年
にシゴキって理由を作って
いじめをしてへんか?」
伊田「そんなことをする訳
がないやろうが。
武道は心や。精神なんや」
ロバート「ふーん。じゃあ
あんたを信じてみようか」
ロバートはそういって笑う
ロバート「もし・・・
もしあんたのいう事が違う
かったらあんたは俺に何を
差し出す?」
伊田「どういうことや?」
ロバート「もし上級生の
いじめが発覚したらお前は
どうやって責任をとる?
そうやな。俺はこの100
万円をかけようかな。」
先生の表情が変わった。
それはお金を取り返す
チャンスというのでは無く
恐怖で驚いていただろう。
伊田「もしかして・・・
いじめの証拠があるか?」
ロバート「いいや。無い。
事実はあるが証拠は無い」
それを聞いた先生はもう
強がる事はなくなった。
伊田「・・勘弁してくれ」
先生は謝った。
ロバート「勘弁しないよ。
あんただけじゃなくて
生徒にも責任をとらせる」
ロバートは笑っていた。
ロバート「それに今回の件
についても被害者が現場に
いるのが必要でしょ?
道場に案内して下さいな」
伊田「・・・わかった。」
先生にはもう何も抵抗する
事はできなかった。