先生はまた悩んだ。
こいつらはなんや?
ややこい奴らなんか?
深く関わらへんべきか。
先生は早い段階で観念した
伊田「・・・わかった。
金は支払う。65やな」
ロバート「いや。75や。
人を一人動かした人件費が
発生してしまったからな」
伊田「人件費?なんのや」
ロバート「さっきの拒否で
理事長の元に今レコーダー
を持って行ってるからな。
その人件費や。」
伊田「それはマジで言って
んのか?あんたらは。」
ロバート「当然やろ。」
そして先生は気づいた。
こいつは発言と行動に責任
を持って覚悟を決めている
気づくのが遅かった。
こいつには勝てない。
ロバート「どうする?
理事長の所に持って行くの
を中止させるんやったら
追加料金25でするけど」
伊田「そうしてくれ。」
ロバートはアリエスを見て
合図を出した。
アリエスはひとまず電話を
入れて一旦中止させた。
ロバート「じゃあ合計で
100やな。ほな行こか」
伊田「どこに?」
全員「銀行やろーが」
伊田「明日振り込むから」
ロバート「バカか?
お前に信頼は無いねん。
いいから早く行くぞ。」
ロバートは抜け目が無い
そうして大学内の銀行へ
一緒に行き外で待った。
伊田「・・・ほらよ」
伊田は金を差し出した。
しかしロバートはそこで
受け取ったりはしない。
ロバート「地面に置いて
くれへんかな?」
伊田「なんでや?」
ロバート「いいから。」
伊田は訳がわからずに
地面にお金を置いた。
置いたお金をロバートは
拾い上げて数えだした。
これには意味があった。
直接受け取ったりすれば
それは脅迫の可能性がある
脅迫となるとこっちにまで
被害が及び可能性があった
ロバート「確かに100
しっかり確認しました」
ロバートはファビオに
指示を出した。
ファビオは領収書をきった
収入印紙までしっかり貼る
そしてボイスレコーダーと
一緒に領収書を渡した。