蓮「羽田さんやったら
いけるよ。明るいし」
羽田「なかなかねー。
それが難しいねんなぁ」
蓮「どんな人なん？」
羽田「教えなーい。
野田君はどうなん？」
蓮「俺は全然あかんわ」
羽田「クラスの女子とか
野田君のことかっこいい
って言ってる子多いよ。
後他のクラスの子とかも」
蓮「えっ？マジで？」
羽田「うん。なんか不良
っぽくていいってさ。
うちの学校不良っぽいのが
おらんからいいねんて」
蓮「不良っぽいか・・・」
羽田「野田君って不良？」
蓮「いや・・・どうやろ」
羽田「もしかして須磨の
暴走族の総長とか？」
蓮「まさか・・違うよ」
羽田さんは楽しそうに言う
羽田「へー。違うんだね。
明君から聞いたんだけど」
蓮「えっ？もしかして
瀬戸が言ってたん？」
羽田「うん。言ってたよ。
うっとうしいけど意外と
根性あるみたいってね。
野田君の事褒めてたよ」
蓮「ヤバイ。嬉しいわ」
俺の知らない所で瀬戸が
褒めてくれていたのは
信じられなかったけど
めっちゃ嬉しかった。
羽田「明君はなかなか人を
褒めないからねぇ。」
蓮「まだ認められては
ないねんけどな。」
羽田「少しは認めてる
んじゃないのかな？」
蓮「そうか？」
羽田「認めてると思うよ。
だって野田君。あたしの
過去知っても触れないし」
蓮「えっ？」
突然の事で驚いた。
羽田「聞いたんでしょ？
男子があたしに聞いてきた
元ヤンやったん？って。
マクドで皆で一緒に食べた
時に聞いたけど信じられん
ってことやったって。野田
君もおったって聞いたよ」
蓮「あー。まぁ・・うん」
羽田「野田君だけは全然
聞いて来ないからさ。
優しいなって思ったよ。」
蓮「昔の事やろ？
聞かれても困るやろうし」
羽田「やっさしーね。
多分そんな所がみんないい
って言ってると思うよ。」
蓮「そんなん言われても」
羽田「そういう優しさって
大事なんだよ。女にはね」
羽田さんにそう言われた。
