俺がローキックを打つ時に
同じタイミングでガード
する有也を確認した。
有也が距離を詰めてきた。
蓮「よし。今や。」
蹴るフェイントを見せた時
有也は足をガードした。
そして俺は全力で大振りの
パンチで有也を殴った。
ゴッ・・・
しかし・・・
有也はぐらつかなかった。
有也「こんなもんか。
お前の全力のパンチはよ」
蓮「ウソ・・・やろ?
全然効いてへんのか?」
有也「そんなパンチで俺を
倒せると思ってるんか?」
ドガアアッ・・・
有也が俺にパンチを打つ。
俺は吹き飛ばされる。
蓮「こりゃ勝てへんわ」
その強さに屈服するぐらい
圧倒的な力を持っていた。
体は連戦で激痛が残る。
さらに有也に殴られて
体力を奪われてしまう。
立つのもきつくなってきた
自分の中で有也に負けを
認めそうになっていた。
有也「・・・つまらんわ。
もう終わらせてやるか。」
有也が俺に近づいてくる。
蓮「どうする?どうする?
考えろ。考えなやられる」
焦りで何も思い浮かばない
有也「終わりや。」
有也が俺の服を掴んだ。
そして俺の体を持ち上げる
蓮「あっ・・・ああっ」
息ができない。苦しい。
有也を少し見ると俺を全力
で殴る準備をしている。
蓮「・・あ・・あぁ。」
俺はこの時負けを認めてた
有也の力で全力で殴られる
のは怖かったから。
有也「・・・死ねや。」
有也が脇腹を全力で殴る。
蓮「がはっ!」
そして掴んでいた手を離し
脇腹を蹴り、その後に
また顔面を全力で殴る。
吹っ飛ばされて倒れた。
俺はもう立てなかった。
・・・負けた。強すぎた。
有也はやっぱり強すぎた。
そう認めるほど強かった。
有也「・・まだやるか?」
蓮「・・・。やれへんわ。
もう・・立たれへん・・
俺の・・・負けや。」
俺は有也に負けを認めた。
その瞬間力が全て抜けた。
もう体は限界を超えていた
俺は大の字になって空を
見上げていた。
有也「・・・そうか。」
有也はそういうとその場に
座って俺に話をしだした。