俺達は四神の集会所に
急いで向かった。
しかしそこには誰も
いなかった。
蓮「どういうことや?
おい。大牟田。」
大牟田「わからない。
俺達は今日斉藤の弟に
呼ばれてさっきの公園で
待ち合わせしてたから」
蓮「そうか。ってことは
有也はこのこと知らんな」
大牟田「知ってるやろ?
弟が言ってたぞ。俺の
言う事は兄貴の言う事。
羅針を潰すぞって。」
蓮「それは違うな。お前達
闇市はうまく騙されてる。
いいか。もし本当に有也が
言っていたならここに誰も
いない訳なんてないねん」
大牟田「どういう事や?」
蓮「もし・・有也が羅針を
潰そうとしてたんやったら
必ず幹部もいるはずや。
しかしこの集会所には誰か
がいた形跡が全く無い。
つまり・・・
伸夫の勝手でお前達は
使われていただけなんや。
ただの伸夫のわがままでな
有也はそれ知らんはずや」
大牟田「なんやと?じゃあ
闇市はあいつの勝手に付き
合わされてただけか?」
蓮「そういうことやな」
大牟田「クソがぁ。あいつ
見つけて殺したる。」
蓮「待て。伸夫をやっても
何も変わらへんねん。」
大牟田「なんでや?」
蓮「下の者をやった所で
何か変わると思うか?
有也は伸夫が勝手にお前
達闇市を動かした理由を
知らんのやぞ?」
大牟田「じゃあどうすれば
いいねん。どうすんねん」
蓮「うーん・・・」
俺は頭をフル回転させた。
前総長から教えてもらった
色々な事を思い出していた
蓮「・・・闇市の総長と
話がしたい。できるか?」
大牟田「・・・総長か。
わかった。じゃあいこう」
大牟田の表情が少し曇る。
それが少し気になった。
着いた先は病院だった。
蓮「病院?おい大牟田。」
大牟田「総長はここや。」
大牟田について行き
病院内に入り部屋へ着く。
大牟田はドアをノックし
丁寧に部屋に入る。
大牟田「失礼します。」
俺も一緒に部屋に入る。
俺は言葉を失った。
??「あぁ。大牟田か。
どうや?四神はよくして
くれているか?」
大牟田「えぇ・・・。
野田。ウチの総長や。」
蓮「マジか?あんたが
闇市の総長なんか?」
闇市の総長は車イス
に座っていた。