第131話 勝ち目の無い喧嘩

2014年7月12日土曜日

第5部-族の抗争-

t f B! P L
15分後現場についた。
現場に人はいなかったが
血の後が少し残ってた。

大牟田「野田・・・。」

蓮「うちの羅針はさー。
代替が終わったばっかで
まだ統率力なかってん。

これから作っていくよう
に幹部達にも考えさせて
おってんけどなー。

はははっ。」

大牟田「・・すまない。」

蓮「よし。決めた。四神を
これから潰すわ。」

大牟田「これから?今日は
止めておけや。あれだけ
殴られてんぞ。危ないわ。
怪我を治してからでも遅く
ないやんけ。」

蓮「大牟田ぁ。ぬるい事を
言ってんな。今度やる?
怪我を治してから?

大事なモノを奪われたんや
今やらなあかん時やろ。

怪我をしてるとか・・・
体力が無いからとか・・・

そんな理由は理由やない」

6代目の教えだった。
7代目の俺が逃げれない。

大牟田「野田・・・。お前
死ぬかもしれんねんぞ?

それでもお前は行くか?」

蓮「あぁ。行くね。」

大牟田「止めとけや。別に
そんな状態で行かんでも
誰もバカにせんやろ」

蓮「ははっ。そういえば
昔バカにされたな。

連戦で喧嘩で言い訳して。
思えば中学の時にあいつに
言われてしまったからな」

瀬戸にだけ・・言われた。
言い訳をして後悔した時。

大牟田「そうか。わかった
じゃあ俺の後ろに乗れ。

俺も付き合ってやるよ。
四神の斉藤弟のわがままに
これ以上付き合えへんわ」

蓮「大牟田。いいのか?
裏切る事にならへんか?」

大牟田「俺の心配はするな
俺の意思で決めたことや」

蓮「ふん。バカが。」

俺と大牟田は組む事に。
手を挙げハイタッチした。

蓮「勝つぞ。この喧嘩」

大牟田「あぁ。勝とう」

大牟田は涙ぐんでいた。
その涙は俺のために
泣いてくれていた。

この勝ち目のない喧嘩。

前総長がいてもきっと
大牟田と同じように
止められてるやろうな。

俺の体は震えていた。

それが武者震いなのか
びびっているのかは
わからないぐらいに。

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