第125話 考え事

2014年7月12日土曜日

第5部-族の抗争-

t f B! P L
学校から帰り少し寝て
夜に羅針の集会に出た。

集会場で一人でタバコを
吸って考えていた。

滝「蓮。どうした?
元気ないやんけ。」

蓮「滝か・・・まぁ。
ちょっとな。」

滝「何があったんや?
考えるなら話せよ。」

蓮「実はな・・・」

昨日の野村との出来事
を一部始終滝に話した。

滝「斉藤弟か。そうか。
あいつは面倒くさいな」

蓮「伸夫は俺との話を
学校争いにまでしようと
してたんや。」

滝「学校をバックにか。
野村はそうらしいな。」

蓮「どういうことや?」

滝「野村の連中は個人や
無くて学校で争うねん。
何かあったらウチの者が
やられたって名分でな。
どこででも暴れるねん」

蓮「誰もまとめてる奴が
おらんってことか?」

滝「頭はいるみたいや。
でも放任主義らしいわ。」

蓮「そうか。最悪やな。
そういえば滝の影御工業は
頭はおらんのか?」

滝「ウチはおらんなぁ。
喧嘩やりそうなんは多いけど。
頭って言うのはおらん感じや」

蓮「学校楽しいか?」

滝「白木がいるからな。
まぁ一人じゃないから
なんとか楽しくしてる。

ウチは庫兵と違って男子
ばっかの学校やからな」

蓮「そうか。そういえば
影御は男ばっかやもんな。
俺はな。最近学校が
楽しくなってきてな。

伸夫がきたらどうしよう
かどうか悩んでるねん」

滝「ふーん。学校に惚れた
女でもおんのか?」

蓮「わからへん。けど
そんな理由では無いねん。

チャラ男の瀬戸達がな。
なかなか面白いねんや。」

滝「へぇー。でも瀬戸の話
はうちの高校でも聞くわ」

蓮「何でや?」

滝「瀬戸と村田の話はよく
聞くかな。クラスのやつら
がよく話ししてるから」

蓮「喧嘩の話とかか?」

滝「いや違う。なんかな。
男として憧れてるみたい。

リーダーシップが高くて
輝いていたんやってよ。」

蓮「あぁ・・・。確かに
輝いているわ。伸夫にも
見せてやりたいわ。」

滝「あん時のあいつがなー。
そんな奴らとは思わんかったな」

蓮「あっ。悪い。」

俺は総長の立場を忘れて
話ししてしまっていた。

それはチームの雰囲気を
壊す原因にもなるので
控えるべき発言だった。

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