教室に戻り授業を受けて
待っていた放課後になった
今の所まだ来ていない。
野村から庫兵工業までは
バイクで15分はかかる。
あいつらがまとまって
来るとしても20分か。
という事は今から20分後。
決戦は4時前からや。
それから30分後。4時。
あいつらは来ない。
俺は待ちぼうけてた。
蓮「おっそいなー。」
俺は校門まで行った。
何も変わったことはなく
いつもと同じ光景だ。
少しむかついてきた。
蓮「くそっ。来いよ」
校門前で30分待った。
しかしあいつらは来ない。
??「あっはっは。マジで?」
その時後ろから楽しそうな
声が聞こえてきた。
振り向くと瀬戸ともう一人
蓮「あん?生徒会長?」
瀬戸は生徒会長と一緒に
帰るところだった。
瀬戸が俺に気づいた。
が俺を無視して通り過ぎる
蓮「おい。瀬戸。」
2人はこっちに振り向いた
生徒会長「友達か?」
瀬戸「知り合いってほど
でもないんですけどね。
お前。何してんの?」
蓮「帰り気をつけろよ」
瀬戸「何かあんのか?」
蓮「昨日野村ともめてな。
もしかしたら仕返しある
かも知れへんからな。」
瀬戸「あぁ。お前なんか。
その件なら昨日野村の頭と
斉藤ってのから詫びの電話が
あったから安心しろ。
まぁ意味が全く
わからんかったけどな。」
蓮「野村の頭と?斉藤から
詫びの電話が?伸夫が?」
瀬戸「伸夫ってのかどうか
解らんけど1つ上の2年の斉藤
そんで水島」
蓮「まさか・・・有也さんが?
それに水島ってのが・・・」
有也さんが侘びを?
それに野村の頭ってのが水島って
いう人なのか?
色々聞きたいことがあるが
有也が侘びを入れてるのもわからず
頭がぐちゃぐちゃで混乱してきた。
生徒会長「おーい。話長く
なるなら先行くぞ~」
そう言って生徒会長は先に
どこかへ進んでいった。
瀬戸「あー。ちょっとぉ。
まぁそういうことやねん。
今日はあかん。じゃあな」
瀬戸は生徒会長を追いかけ
て去っていった。
俺はあっけにとられた。
そして疑問が残った。
なぜ野村の連中が関係の
ない瀬戸に侘びを入れた?
俺と伸夫の問題なのに。
俺は瀬戸に守られている?
知らない所で守られてる?
瀬戸は俺を同等とは扱って
くれていないのか?
蓮「くっそおおぉぉ。」
どうしようもない悔しさで
怒りが込み上げてきた。
俺は瀬戸に相手にもされて
いなかった事をなんとなく
解っていたが俺はやっぱり
認めたくなかったから。