第104話 問題解決

2014年7月11日金曜日

第4部-宿泊訓練-

t f B! P L
瀬戸「とにかく犯人は警察
に突き出せ。盗まれた奴は
被害届を出しにいくぞ。

犯人には前科を背負わせる
それでいいやろ?」

瀬戸は顔色一つ変えずに
勝手に話を進めていく。

その手際のよさに俺は
ぞっと恐怖を思い出した。

何人かはそこまでしない
やろうと思っているだろう

瀬戸はそこまでやるのに。
あいつは有言実行をする。

だからあいつの周りには
人がたくさん集まるだろう

瀬戸「一度だけ犯人に
チャンスをあげようか。

今ここで盗んだ財布を
返せば何事もなかったかの
ように配慮させよう。

どう?犯人自首するか?」

誰も何も言わない。

瀬戸「じゃあ終わりや。
野田。1組と3組の担任を
今すぐ呼んできてくれ。
これから大ごとになるぞ」

蓮「あぁ。わかった。」

俺は何かワクワクしていた
小さい事件を大きくすると
いった瀬戸に惹かれた。

俺はすぐに1組の担任と
3組の担任を呼びに行った

先生を呼びにいって先生達
に事情を説明して現場に
来てもらった。

しかし現場についた時に
様子は変わっていた。

瀬戸「あれ?先生。
どうしました?」

先生「盗難があったって
聞いたから来たんや。」

瀬戸「あはは。盗難なんて
ありませんよ。遭難したら
どうしようって話をしてた
だけですよ。みんなで。」

様子がおかしい。先生は
俺の方を振り返る。

蓮「瀬戸?何があった?」

瀬戸「そういうことや。
じゃあ先生達は戻って
下さいな。自由時間が
終わったら戻るんで。」

先生「おぉ。わかった。
あまり驚かせるなよ。」

そうして先生は去った。

蓮「瀬戸?教えてくれ」

瀬戸「あぁ。そいつが今
自首したんや。」

3組の男が自首をした。
呼びにいっている間に。

罪悪感に耐えられなく
なって自首をしていた。

瀬戸が怖かったのだろう
こいつの重圧はすごい。

この威圧感に耐えられる
奴はそうはいないだろう

瀬戸「自首したってこと
でおかみには出さへん。

これでこりてるみたい
やからこの件終わりや」

瀬戸は俺の肩をポンと
叩いて過ぎ去っていった。

こんなに早く解決させる
この手際の良さにインカの
頭の良さを感じた。

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