瀬戸「女の匂いを消す為に
トイレに行く必要があった
まず1階のトイレに隠れ
用具室に入った。
先生が入ってきたりもした
けど見つからなかった。」
そして皆が外へ探し出しに
行った時俺は上の階に戻り
トイレの用具室に入った。
そこでみんなが戻ってくる
のをずっと待ってた。
だけど、なかなか戻って
こなくて事が大きくなって
あんな風になってん(笑)
匂いがあるから用具室に
入るしかなかったんや」
蓮「そうやったんかぁ・・
お前はすげぇなぁ。」
俺は今一度、瀬戸の器の
大きさに驚いた。
他のクラスの連中も山を
下りてきだしていた。
瀬戸「誰にも言うなよ」
そういって瀬戸は戻った。
瀬戸は人生の楽しみ方を
知っている感じだった。
あいつの先輩というのは
相当すごいやつと思った。
俺も皆の元に戻って話する
羽田「野田君。どうした?
明君となんかあったの?」
羽田さんが話しかけてくる
蓮「ちょっとね。男の話」
羽田「明君が自分から人を
呼ぶって事はそんなに無い
から気になってんけど。」
蓮「そうなん?」
羽田「うん。いつも誰かが
周りにいてその中の人と
話ししてる感じかな。」
蓮「ふーん。そうなんか」
羽田「昔は村田君っていう
人がおって仲良かったんや
けど小学校卒業してから
転校しちゃってね。
それからかな。
自分から話す事をあまり
見なくなったのは。」
蓮「村田って・・・」
羽田「知ってるん?」
蓮「村田 卓やろ?」
羽田「そうそう。えー
村田君知ってるんや?」
蓮「まぁ。いい思い出
やないねんけどな。」
羽田「明君と村田君はウチ
にとってヒーローやから」
蓮「へー。何があった?」
羽田「ウチが小6の時に
発作で男子にイジメられて
た時の話やから・・・
言いたくないかな。ごめん
それに明君にも村田君にも
自慢じゃないから誰にも
言うなって言われてるし」
少しノロケながら話す。
蓮「そうか。じゃいいよ」
俺は少し嫉妬していた。