アムリタ教典　仁①

～心の無い優しさは
　人を傷つける～

僕は立場上みんなから
相談をよく受ける。

それはみんな以外にも
学校の友達からもだ。

僕は聞いた。「何で
他の人に相談しないの？」

そうするとみんな
同じ事を言う。

「他の人は頑張ってしか
　言わないから嫌。」

何気ない一言で人は
傷つけることができる。

みんなも何気ない一言を
言った経験があるだろう

僕は「頑張って」を
ろくに使わない。

特にみんなには使う
必要がないと思ってる。

だって、何も言わなくても
頑張ってるもん。

みんなが僕に言わないから
僕も言わない。

頑張ってって言葉を言って
いいのはその時そこで一緒
に何かを達成しようと
してる時。

一緒に努力している仲間が
諦めそうな時にしか
「頑張れ」は使う場面では
ないはずだから。

頑張れは行動を応援するの
ではなく気持ちの応援だと
僕は思っている。

あなたに相談をした人は
頑張ってってことを言われ
たいんじゃないと思う。

それはあーしたら？
こーしたら？でもない。

あなたと一緒に
悩みたいだけ。

あなたが他人に相談する時
がきたらわかるよ。

人間的に幼い頃は、
傷つけられる事を恐れ、
自分を傷つける言葉、人、
事柄から出来る限り
遠ざかる様にして、
実際に傷ついてしまった時
悲しさや痛みの中に
溺れ込んでしまう。

けれど本当に怖いのは、
傷つく事より傷つける事
だといつか気づく。

ドクター・ロバート